2013年 08月 10日
感想_最愛の大地
b0130850_346934.gif堅くて重い…。『最愛の大地』8月10日公開。ボスニア・ヘルツェゴビナ、恋人同士だったアイラとダニエルだったが紛争が勃発し離ればなれに。アイラたち若い女性は兵士により強制連行され、監禁生活を送る。そんなときダニエルと再会。彼は、敵であるセルビア軍の将校となっていた。久しぶりの逢瀬をかわすふたりだったが、秘密の関係は長く続けられず…。
最愛の大地

アンジー監督作品が、プラビ主演作と同日公開なんて、どこまで仲良しなのーとか言ってられない超重厚な社会派作品。アンジーらしいなって思ってしまう、女性目線の女性映画ですね。アイラは戦争によって引き裂かれ、そして女性たちは兵士によってレイプされるような悲惨な環境を体験し、怯えながら暮らさなくてはならない。子供さえも奪われて。その痛みがとにかく半端じゃなくて。

これがほんの20年前のできごとで、当時の歴史とか全然知らないけどいろんな兼ね合いもあって周辺国からの介入もなく、市民たちがこんなにもむごい目に遭っていたこと。二度とあってはならないということこそ、アンジーが伝えたいことなんでしょう。ダニエルもまた運命の被害者であり、彼は彼で信じるものと大事なものを守ろうとしただけなんだよね…。

民族意識とか、国家の誇りとか、そういうものがいまいちピンとこない僕だけに、こういう紛争の類いは理解を超えたもの。個人の感情を踏みにじる歴史が、これ以上増えることがないといいなとしか思えませんでした。キツイぜ、世界。。
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by april_cinema | 2013-08-10 00:00 | Starter


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