2014年 01月 31日
面白いけど…。『アメリカン・ハッスル』1月31日公開。天才詐欺師のローゼンフェルドとその愛人にして最強のパートナーであるシドニーだったが、ついにFBIに逮捕される。すると、功を焦る捜査官リッチーから、自由の身と引き換えに囮捜査を強要される。ターゲットはカジノ建設の利権にむらがる政治家とマフィア。そしてカーマイン市長に近づくが、思いも寄らぬ展開が続く。1970年代にアメリカを揺るがしたアブスキャム事件をデヴィッド・O・ラッセルが豪華キャストで映画化! 映画『アメリカン・ハッスル』|2014年1月31日、TOHOシネマズ みゆき座ほかROADSHOW 賞レースの有力候補だしキャストもノリにノってる面子だし、なにやら面白そうな実話ベースだし、と期待したがうーん、ちょっと響ききらなかったかも。面白かったんだけど、その語り口がちょっと肌に合わなかったのかな。そして全体像がわかりづらかった。。話の向きは全然違うけど、実話ベースのサスペンス系となると『アルゴ』に軍配があがるかなー。 個に寄り過ぎているというか、キャラクターのおかしみをメインにし過ぎていて話の面白さが弱まっている気がしたわ。囮捜査のわりに、一歩間違えば命が危ないっていう感じがないし、詐欺師とイカれた捜査官コンビっていう凸凹さのおかしみが、サスペンスとしては裏目に出ているような気がする。マフィアも出てくるけどヤバイ空気はあんま醸さないからね。さらに、会話劇中心というのもなかなか動きが出ないというか盛り上がりに欠けるところ。役者に頼り過ぎているとも言えるんじゃないかな。 ただ、その役者は見応えたっぷり! 70年代に扮しているだけでもいい味なところ、まずクリスチャン・ヴェイルはハゲ頭のヅラ野郎になり、エイミー・アダムスはぼろんぼろんハミ乳見せ放題。ブラッドリー・クーパーはイタリア系のくせに直毛をカーラーでちりちり頭だし、リーゼントになったジェレミー・レナーとか変すぎてウケるー! とどめはイカれたフラッパーになったジェニファー・ローレンスね。地味顔が派手メイクで別人でしたよ。いろっぺー! 彼らの演技合戦を観ているだけでもおつりが来るのは事実。十分楽しめます。 でも。最後の最後は、どんでん返したりもするのだけど、やっぱりそこの話の面白さが際立ってこなかったんだよなー。説明不足なのか、むしろモヤっとしたわ。FBIはそれで良かったんだっけ? アーヴィンの作戦ってどうなってんの? 彼なんでアラブ語できたの? マフィアは納得したの? ジェニファーはいきなり態度変えちゃうの? とかとかとか。みんな何かを偽っているというアイロニーや、それをひっくるめて自分だし信じたいものを信じるという着地はよかったのだけど、あんま活きてる感じしませんでした。 期待値が高過ぎたかなー。もう一回見直したい気もするんだけど。
by april_cinema
| 2014-01-31 00:00
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