2014年 02月 08日
美しき、きらめき。『光にふれる』2月8日公開。目が不自由ながら、ピアノの才能にあふれたユィシアン。しかし子供の頃のコンクールでの心の傷が彼に影を落としていた。親元を初めて離れ、台北の大学へと進んだユィシアン。慣れない寮生活なうえ、他の学生との壁を感じながらもなんとか前に進もうとする彼の前に、一人の少女シャオジエが現れる。ダンサーの夢を持ちながらもそれを叶える術のない彼女との距離を縮めながらふたりはそれぞれに壁を乗り越えようとし…。 映画「光にふれる」公式サイト とにかく映像が繊細で美しい! かつての岩井俊二映画のようなやわらかさと、切なさと、かけがえのなさにあふれた瞬間たちだけで一杯飲めるな〜。目の不自由なユィシアンの世界を、うまく表現していると思います(もちろん、目が不自由な世界がどういうものか僕達にはわからないのだけど)。物理的な見える、見えないではなく、未来は誰も見えないということ。そして誰もが薄いもやのような、かすみのような、そんな気持ちを抱えて生きているということを表現していたように思います。青春だわー。 しかし惜しむらくは、キャラクターを活かしきれなかったことかな。もう少しユィシアンの日常を丁寧に描いてほしかったし、周辺との関係性も見せる余地があったと思う。同室の彼との交流はいかにして深められていったのか。級友たちとの関係ももう少しいろいろあったように思うし、先生との密度ももう少しほしかったかな。そこからユィシアンの中にあるいろんなものをもう少し観たかった。同じことがシャオジエにも言えて、彼女の境遇は果たして彼女の何を形作っているのか。そのあたりに立体感が加わると、ユィシアンとの融合にいっそう力強さが加わっただろうし、感動の度合いもはるかに高まったんじゃないかと思うのです。普通に考えたら、ユィシアンとシャオジエ、そんなに仲良くなんねーだろって感じ。 主演の方は実際に視覚障害を持つ天才音楽家だそうで、主演兼音楽も手がけたとか! すごい才能だな。てゆーか、出てくる女性がみな美人。シャオジエはフランス人と台湾人のハーフだそうで、ハセキョor一色紗英的なスーパー美人で惚れた〜。彼女の恋敵の子も一瞬しか出てこないけど可愛かったし、ユィシアンの先生も美人だったね。眼福〜。 クライマックスの演奏は、なんとなく『4分間のピアニスト』を思い出したんだよな。逆境を跳ね返す演奏。観る物の心を打つパフォーマンス。新人監督さんらしいけど、映像感覚はセンスあふれていると思います。脚本も決して悪くはなかったし、今後に期待!
by april_cinema
| 2014-02-08 00:00
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