2014年 04月 05日
感想_アデル、ブルーは熱い色
b0130850_2357693.gifAVか? 『アデル、ブルーは熱い色』4月5日公開。高校生のアデルは、ある日街で見かけた青い髪の女性エマに目を奪われる。高校生活の中で、男子だけでなく女子にも少し興味を持ち始めたアデルは、友人に誘われて行ったゲイバーでエマと再会。挑発的な彼女にすっかり魅せられたアデルが、エマと深い仲になるのに時間はかからなかった。激しくお互いを求め合うふたりだったが、その時間は長く続かず。
映画『アデル、ブルーは熱い色』公式サイト

去年のカンヌのパルムドールを受賞。180分近い長編です。いやーびっくりしたわ。レズビアンの話というのはすぐにわかったけど、ここまでやる必要があるのかっていうほどにセックスシーンが長くて。主演のアデル・エグザルコロプスちゃん&飛ぶ鳥落とす勢いのレア・セドゥが、惜しげもなく裸体を披露して絡み合うのは、普通にエロかったなー。官能的とも、美しいとも言えるけど、いやいや本当にAV的にエロイと僕は思いましたわ。リアルはリアルなんだろうけど、身も蓋もなさすぎるぜ。映画として大事なのはそういうことじゃないだろうという気もするし。

長尺だけど退屈はさせない編集されてて、一目惚れの瞬間が授業で習った文学作品をなぞらえていたり、すべての偶然は必然であるというのも現実と虚構を合わせて展開していたり、このあたりは巧み。視線の送り方や、表情の変化、息づかいなんかもとらえたカットの数々は思わず感情移入してしまう。人が恋に落ちて行く瞬間は確かにこうなのかもしれないって。女子高生らしい振る舞いから、やがて大人になっていくまで。成長ではないけど、アデルのその変化も興味深く描かれていて。

だけど。終わってから思うのは、レズビアンの話だからセンセーショナルにも思えるけど、これ男女間のストーリーだったら全然なんてことのないありふれたお話。ちょっとトリッキーな年上女性に恋をして、最初はうまくいくけどやがてすれ違い、過ちを犯して破局。数年後再会するも、時は戻せなくて、失ったものに気付く…。なんて筋、これまでにいくらでもあるもんね。そう考えると、女対女だからの何かってのはあまり見えてこなかったです。レズであることを隠すアデルと、そうでないエマとか、そういう描写はあるものの、本質的にジェンダーの話をするわけでもなくて。単純に、若い子の儚くも濃密な恋物語だと思いました。だったら2時間で収められたんじゃないかって気もね。つまり、ドキュメントのように撮ってはいるけれど、肝心な「何を見せるのか」のアプローチが弱いんだと思います。

まあでもセックスシーンのエロさは衝撃的でした。下衆なおっさんコメントですみませんが、それがいちばん印象深いです。
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by april_cinema | 2014-04-05 00:00 | All-Star


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