2014年 03月 21日
予習したほうが楽しめる。『ウォルト・ディズニーの約束』3月21日公開。『メリー・ポピンズ』の原作者であるトラヴァースは、ウォルト・ディズニーからの映画化の話をことごとく拒んでいた。しかし、経済的な事情もあり映画化をついに受け入れ、トラヴァースはハリウッドへとやってくる。しかし、彼女は脚本、アニメーション、音楽など、ディズニーからのあらゆる提案にダメを出す。その理由は、彼女の父との関係にあった。 ウォルト・ディズニーの約束 | ディズニー映画 タイトルの受け止め方が難しいけど、原題は『Saving Mr. Banks』。バンクス氏ってのはメリー・ポピンズに登場するお父さんのことで…というわけで、前提としてメリー・ポピンズがどんな話なのか、ってところは抑えておいたほうがよかったなーというのが感想。主役はあくまでトラヴァースで、メリー・ポピンズの原作誕生秘話から見る彼女の半生こそが根幹。なので、ウォルト・ディズニーのバックストーリーという視点で入らない方が違和感ないと思いました。 という前提なく見てしまったので、ポイントをつかみそこね、やや退屈してしまった…。ウォルトは思ってたより出番が少なく、ベースになるのは並行して描かれるトラヴァースの現在と過去。鍵はもちろん彼女の過去、すなわち父との関係性。問題の多かった父ではあったものの、トラヴァースを愛し、トラヴァースももちろん愛していた父。しかし父は失意のうちに亡くなった。そんな彼の面影がバンクス氏に反映されているため、彼を貶めるような内容は絶対に受け入れるわけにはいかない。それを隠し続けたトラヴァースと、ウォルトがいかにして近づいて行くのか。 60年代当時の雰囲気がたっぷりと詰まっていて、音楽作りやアニメーションの具合、そしてウォルトがトラヴァースを連れて行くディズニーランド。さらには打ち合わせで使われた録音。そういうのを観ていくのは面白いし、エマ・トンプソンとトム・ハンクスの両主演の演技も盤石で安心して観てられる。お話もとても良い話だし、ディズニーがエンターテインメント性だけでない、大事なスピリットを持っていることもよくわかる。だからこそ、もうちょっと原題に近いタイトルで誤解を与えないほうにしてほしかったなー(タイトルに引っ張られ過ぎる僕が悪いんでしょうが)。 ポイントがわかったところでもう一度観た方が正しくこの映画に向き合える気がします。ぜひ予習の上のご鑑賞を。
by april_cinema
| 2014-03-21 00:00
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