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2014年 09月 20日
感想_ウィークエンドはパリで
感想_ウィークエンドはパリで_b0130850_1655188.gif「ビフォア・ウィークエンド」、ってか。『ウィークエンドはパリで』9月20日公開。結婚30年を迎えるニックとメグは、イギリスからパリへの週末旅行へとやってきた。しかしかつて泊まったことのあるホテルを再訪すると昔の記憶と違ってひどい有様。機嫌を損ねたメグはタクシーで2時間街を走り回したあげく高級ホテルのロイヤルスイートにいきなりチェックイン。だけどニックは勤めている大学から早期退職を勧告されていて…。明かされる本音と愛情の末、30年目の夫妻はパリでどこへ向かうのか。
【公式サイト】『ウィークエンドはパリで』2014年秋、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!

『ノッティングヒルの恋人』(観てない…)のロジャー・ミッシェルの最新作は、老夫婦の物語〜。ずばりこれ、『ビフォア・サンライズ』シリーズの老年版を先取りしちゃいましたテヘって感じだわ。長年連れ添った夫婦の明け透けな会話が、90分ひたすら続くあの感じ。ニヤリとさせたりクスリとさせたりエロもはさまってたり、お転婆な感じもそっくり。本家のほうがエスプリは利いてるかなーくらいには思ったけどね。

いいところは、パリの情景を楽しめるところ。ああ、もう一度ゆっくり行きたいよ、おパリさんて感じね。キラキラのエッフェル塔も、モンマルトルのあの階段も! 美術館も路地もビストロも!! そしてロイヤルスイート泊まりたすぎる〜。なにやら金に糸目をつけずにとんでもないことになってて、まさかの無銭飲食とか、ホテル代踏み倒しとか、フィクションとはいえやりすぎでは…って気もしたけれどそれも熟年夫婦ならでは!ってことでオッケーなのかな…。

夫婦のやりとりは、いい具合の枯れた感じがありつつ、夫婦の形はあらためていろいろあることも浮き彫りに。30年も同じ人と一緒にいたら、そりゃーいろいろあるんだろうなぁと結婚2年生なりたての僕も思いましたよ。ある種気が遠くもなるけれど、モーガンみたいに同じことを繰り返すのは愚かしく感じるよね。長い年月を重ねて相手と寄り添うことって、物理的にはひとりとしかできないもんね。添い遂げたいものだなぁという想いを強くさせられました。

by april_cinema | 2014-09-20 00:00 | Starter


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