2014年 11月 01日
感想_ニンフォマニアック Vol.2
b0130850_23332513.gif意外にも、人生の映画だったよ。『ニンフォマニアック Vol.2』11月1日公開。多くの男とヤリすぎたせいか、ジョーは性感を失っていた。それゆえに激しくジェロームを求めるが、彼はエスカレートするジョーの欲望に応えることができない。やがてジェローム公認で外に男を求めるようになり家庭は崩壊。さらにサディスティックな闇のセックスセラピストKのもとへと通い始め、やがてジョーは裏社会へと身を落とす。しかしそれもまだ悲劇の始まりでしかなかった。
『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』公式サイト

Vol.1の後編、なかなか衝撃の結末だったよ。前編と比べると性的な要素は控えめというか、超越しすぎてもはやエロの範疇を超えたとんでもないことになってたわ。もうああなるとよっぽどニッチな趣向を持ってない限りはついてけないだろうなー。Kを演じたジェイミー・ベル君よ、リトルダンサーがこんなロープ使いになっているなんてわからないもんだな…。なんてことはさておき。ウィレム・デフォーも渋い役だったな。てこともさておき。

結局のところ、あるひとりの女性の生き方の話だったんだなって思ったよ。性というものがモチーフになってはいたけれど、それは与えられたギフトのひとつであり運命と呼ぶべきもの。たまたま過激なものではあったけど、これが別の才能でも性癖でも障害でも、語られるべきものは同じだったのかもしれないと思った。つまりは、人には言えない秘密のひとつやふたつあり、それと向き合うべきは自分しかいなくて、それゆえに生きづらさを感じることも、苦しくて仕方ないこともあるけれど、それを乗り越えていくしかないという。最後の最後、それが男性だったらそういう生き方にはならなかったはずということをセリグマンは言っていたけれど、その通りでもあるし、そういうことでもないという気もするしなー。映画の宣伝はエロを強烈に前面に打ち出してはいるけれど、本質的なテーマはあるひとりの女性の人生に過ぎないと思います。

最後のオチは笑っちゃうし、蛇足な気もしなくはないけど、まあアリですかね。おそらく、セリグマンも最後の最後までジョーに興味もってなかったと思うんだよね。おそれもしていたと思う。だけど、改心が見えた瞬間に萌えちゃったんだろうね。僕はそう解釈するよ。結局、色情狂だろうがノーマルだろうが、女性ってそうやって食い物にされる部分があるってことの暗喩だったんじゃないかと思います。まあ、撃ち殺されて終わりってのはスカっとしてよかったかも?笑(笑い事じゃないか)

Vol.1よりも扇情性が弱まった分、物語性は高まって面白かったですわ。なるほど問題作でしたし、2本観て初めて1本の物語になるので、ぜひ1、2あわせてのご鑑賞を!
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by april_cinema | 2014-11-01 00:00 | All-Star


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