2014年 09月 13日
感想_るろうに剣心 伝説の最期編
b0130850_14351370.gif殺陣だけで飽きた。『るろうに剣心 伝説の最期編』9月13日公開。浜辺に打ち捨てられていた剣心を拾ったのは、師匠・比古清十郎だった。飛天御剣流奥義の会得を望む剣心に、比古は今の剣心に欠けているものは何かを問う。それは生への渇望、みずからの命を捨てない覚悟だった。いよいよ剣心は志々雄との決戦のため、東京へと向かう。
映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』公式サイト

前編観た以上は後編も観ないとね。感想を簡単に言ってしまうと、殺陣はやっぱり面白かった。だけど、それ以上でも以下でもなかった、です。まずは師匠との対決はよかったね。身長差が活かされてて福山の異種格闘技的な体術押しも相まった迫力がすごかった。泥だらけの里山ロケーションもグッド。てかもはや比古最強ってことでいいのではないかというレベル。こうなると、志々雄の師匠は誰なんだろうって話もなきにしもあらず。

お次は対蒼紫だけど、覚醒した剣心が強過ぎて相手にならず。剣心のスピード感が増していて格好よかった。細い山道というロケーションもまたよし。最終バトルの雑魚相手はさておき、斎藤と十本刀の誰かは軽く流され、左之助と十本刀の肉弾戦は良かったけどバックドロップだけで勝てちゃうのは謎。そして瀬田っちとの対決は甲板の上。ここも緋村圧勝。もうちょっとドラマを織り込んでも良かったのではー。そして最終局面の対志々雄。志々雄のファイヤーソードが格好よすぎる!! 完全にゲームの世界!!! そしてタイマンだったら志々雄圧勝じゃねーかって感じだけど、斎藤さんに左之助に蒼紫までやってきて(原作もそうなんだっけ?)、それでも勝てそうになかったよね。最期は志々雄が自然発火して強制終了と。

明治特有なのか、ロケーションの多彩さが目に付くシリーズでした。江戸由来のいかにも時代劇セットやお寺など日本古来の場所から、明治以降の西洋建築や近代施設、さらには古来からの自然風景と、背景が変わるだけで殺陣の見え方も変わってくる。でもって衣装も和洋が混ざったファンタジー感がビジュアル的に相当よかったね。その中で真剣メインで戦うという、邦画アクションとしては最大限やることやったと思いました。ジェイソン・ボーンに匹敵する迫力。

ただし、そのアクションの破壊力に比べるとドラマがあまりにも弱かった。これは原作の問題もあるし、尺の問題もあるでしょう。これだけのキャラを並べたらそんなに深く掘り下げ切れないということも。だけど、後編は話としては明らかに間延びしていたし、アクションも最期にはさすがに飽きた。それは戦いの中にドラマが織り込めていないから。彼らの戦いには何が込められているのか、瀬田っちにしろ志々雄にしろその剣術はどこから来ているものなのかとか描いてあげないと、倒すも倒されるもどっちでもいいやって感じになっちゃったもんな。どうせ剣心勝つし、みたいな。まあ、豪華キャストゆえにそれぞれの顔を立てなきゃならんてところもありましたかね。福山さんも江口さんもそれなりに出番用意しないとまずいよね。あと啖呵切る優たんは本領発揮で最高だったけど、映画としてはなくてもいいシーンでしたね。大人の事情ですかね。そうですよね。公式HPで映画人がコメントよせてますが、みんなアクションを褒めるばかり。だれもドラマについて触れてないのがその証左だと思います。

これからの邦画アクションはきっとこのレベルがものさしになるんだろうな。そう思うと映画史に確かな足跡を残した1本なのかと。ぜひともこのレベルのアクションに重量級のドラマをのっけて、さらにいい映画が生まれることを願います。でござる。
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by april_cinema | 2014-09-13 00:00 | Starter


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