2015年 02月 14日
感想_ラブストーリーズ エリナーの愛情
b0130850_10595626.gifb0130850_1101065.gifやはり2本見ないとだ! 『ラブストーリーズ エリナーの愛情』2月14日公開。マンハッタンブリッジから身を投げたエリナー。命に別状はなく、実家へと戻り、父のすすめで大学の講義を聴講し始める。それは、幼い我が子を亡くして半年、夫のコナーとの溝を埋められずに選んだ道だった。コナーとも向き合うことができず、さまよう彼女に光は差すのだろうか。
映画『ラブストーリーズ コナーの涙|エリナ―の愛情』オフィシャルサイト

同じストーリーを、男性視点、女性視点、それぞれ1つの作品としてリリースした2本組。コナー編に続いてエリナー編を鑑賞したわけですが、なるほどね〜! 同じストーリーとは言ったものの、けっこう別物としてみてもいいんじゃないかと思ったわ。2人が揃うシーンはわりと限られているし、コナー編にあってエリナー編にないツーショットシーンがあるし、その逆もしかり。それぞれの視点を描くことで見えるのは、愛だ恋だではない喪失の受け止め方の違い。ラブストーリーズっていう邦題は、けっこう嘘ですね。原題も『THE DISAPPEARANCE OF ELEANOR RIGBY』だし。かなり広義にとらえれば愛情の物語ではあるけれど。

つまりはこれ、それぞれの回想なんだろうなってこと。幼き我が子を亡くした哀しみを、受け止めきれないエリナーと、そんなエリナーをなんとか支えようとするコナー。同じ悲劇に対する向き合い方のその差が興味深いし、男女差とも言えるのかもしれない。前に進めない自分をよそに、すでに痛みを忘れているように"見える"(実際はそうでもないだろう)コナーを、エリナーは赦せなくて無意識に責めているんだろう。と同時に、自分もコーディーのことを少しずつ失いかけていることを責めずにはいられないんだろう。逃げて、向き合って、また逃げて、忘れて、忘れられなくて、痛くて、傷くて。

『ラビットホール』でもそういう夫婦が描かれていたっけ。あの映画はそれでもなんとか苦しみを時間が癒していく姿を描いてたけど、こっちはまだ傷が生々しいまま。すれ違ったふたりの気持ちがどこにも辿り着けないまま炙り出されてました。苦しい。わりと普通の役(とはいえ極限状態だけど)のジェシカ・チャスティンが新鮮で、顔怖いけどセクシーで脆くて、ショートも似合ってて魅力ありましたわ。妹役の女優さんも好み。

いろんな意味で2本見て初めて見えてくるものの多い作品なので、ぜひ両方観たいところ。さりげない心の機微の描写は2本見ないと気付けないね。じゃないと雰囲気映画としか感じ取れなそう。なかなかどうして語れる映画です。てかニューヨークの景色にますます萌えてしまうオレがいました。クーパースクエア行ったどー!
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by april_cinema | 2015-02-14 00:00 | Starter


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