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2015年 01月 09日
感想_トラッシュ! −この街が輝く日まで−
感想_トラッシュ! −この街が輝く日まで−_b0130850_9215166.gif壮大さに負けてる。『トラッシュ! −この街が輝く日まで−』1月9日公開。リオ郊外、ゴミ拾いをして暮らす3人の少年は、財布を拾う。そこには現金と、身分証と、不思議な暗号。すると、警察が普通じゃない様子で財布を探しにやってくる。少年たちはとっさに財布を隠し、みずから暗号を解き明かすことに。そこには国を覆すほどの秘密が隠されていた!
映画『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』大ヒット上映中

ダルドリーは好きだし、なんと脚本がリチャード・カーティスときたら、どんだけ超絶面白いのかと期待しまくったけど、あれ、そうでもなかったな…。なんかわりと最後まで盛り上がらないまま、話だけがつるつると進んで終わってしまった印象だわ。

少年たちの貧しくも逞しい様子はよかったんだけど、過去にダルドリーが描いた映画と比べると成長が感じにくい。暗号を解いて、大仕事はやってのけたけど、彼らの未来が変化するような兆しはあまり感じられなかった。おそらく暮らしは貧しいままだし、将来になにか影響を与えるような雰囲気もなかった気がするんだよね。ブラジルの街並みの迫力は確かにあって、フェルナンド・メイレレスが参加した意義というのはあったと思うけど、それも背景にしかなっておらず、有機的に機能した感じもなかったなー。

なにより、国を揺るがしかねない政治とカネ問題が背景にあったけど、結局ボスが失脚するだけの話だし、いまいち明るい未来を想像しにくかったのも問題。だし、あらためて子供3人でどうにかなる問題だったのかも疑問。謎もつるっと溶けちゃったしね。そのあたり、サスペンスとして弱かったのももったいなかったかなー。あと、少年3人以外のキャラが弱いよ。ルーニー・マーラとか存在意義あったのか? やさしかったけど、いまいち頼りにならなかったし拘束され損すぎるわ。

テンポよく明るいけど、それだけ。ビッグスリーのネームバリューがなかったほうが、もう少し楽しめたかもしれません。

by april_cinema | 2015-01-09 00:00 | Starter


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