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2015年 01月 01日
感想_the drop(原題)
感想_the drop(原題)_b0130850_1432631.jpg暗闇で生きる方法。『the drop』インフライト鑑賞。プルックリンのバーのマスター、ボブ。この界隈はチェチェン系のギャングが取り仕切り、彼らの資金は一度このバーにドロップされたのちに回収されてゆく。ある日、その金を奪う輩が現れて…。

色男のトム・ハーディ主演ということで興味を惹かれてチョイス。日本じゃ公開しなそうだなと思ったらDVDにもならないかも? まあそれはさておき、かなりダークでした。今日びブルックリンといえばオシャレでオーガニックな匂いがプンプンだけど、この中のブルックリンは絶対一人歩きできないヤバさ満点。トム・ハーディはその中で闇に溶け込んで暮らす寡黙な男。かっこいいけど、近寄りたくはない感じ。

画面も暗ければ、飛行機のモニターだと一層判りづらいというのもありつつ、低い温度のまま話は進み、最後はちょっと意外というかまさかの展開でボブ、いきなり凶暴化して終了。そうだよね、この世界で生きていくためにはこういう非常さは必要だろうし、彼が寡黙なのも秘めた暴力性の裏返しだったのかもと納得というかなんというか。

後から、この作品の原作が『ミスティック・リバー』とか『ゴーン・ベイビー・ゴーン』を書いた人だと知って、なるほどダウナー3部作ですね、と思いました。トム・ハーディファン以外には特別おすすめはしないけど、コアな映画ファンなら観て損はない1本かと思います。

by april_cinema | 2015-01-01 00:00 | Starter


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