2015年 05月 23日
感想_チャッピー
b0130850_1225751.gifだいぶ見やすかったです。『チャッピー』5月23日公開。2016年ヨハネスブルグ。ロボット警察が活躍する世界で、研究者のディオンはAIの開発に成功するも、それは危険なものとして搭載を認められなかった。そこでディオンは極秘でスクラップロボットにAIを搭載、誕生したのは人間の子供のような「チャッピー」だった。しかし、チャッピーは街のギャングに奪われてしまう。人間同様に育ち始めるチャッピーは、ギャングの流儀を身につけ、ストリートで生きる術を獲得。だが、彼は知ってしまう。自分のバッテリー=寿命があと5日しかないことを。知能を持つチャッピーは、死の意味も理解していた。
映画『チャッピー』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

『第9地区』も『エリジウム』もイマイチ乗り切れなかった僕ですが、これはすごく楽しめたなー。なんだろ、話がシンプルだからか、予算が増えてチープさが消えたからか、よくわかんないけど面白かったです。まずは純粋無垢なチャッピーが、ギャングに育てられるという話。これ人間界だったら漫画とかでありそうな話だけど、AIとヨハネスブルグの危険地帯って組み合わせは面白かったわ。ロボットだけど赤子同然に好奇心を持ち、恐れを持ち、無知なるものとして描かれるチャッピーがかわいいのね。でも能力はやたら高いという。お絵描きしてたはずが、気付けばアクセをジャラジャラしてガニマタでギャングのごとく歩き始める滑稽さ!

でも話はそこで終わらずに、チャッピーが死を恐れ、何をするのかというところへと向かいます。すでに感情移入してる我々としては、チャッピーになんとか生き延びてほしいと思うわけで、で、大オチがけっこうまさかの展開。こうなると今度は倫理の問題が突然ふってわいてくるという。最初に、人工知能が認められなかった理由はここにあるわけですね。はたして人間とはなんなのか。命とはなんなのか。コピーされた意識ははたしてなんと呼ぶべきなのか。

近頃のSF映画じゃAIは当たり前のものとして登場してきて、これが現実世界となる日も近いんじゃないかと思わせるけれどどうなんだろう。この映画ですぐに何かが怖い、って感じにはならないけれど、人口知能までいかなくともロボットの世界が確実に近づいているような気はします。人間、本気だすと作るからね、なんでも。

人口知能だけじゃなく、ヨハネスブルグの問題もあれば、環境が人間性を作るという面だったり、なにげに多様なグラデーションを持った作品。エンタメとしても満足度高い良作だと思います。
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by april_cinema | 2015-05-23 00:00 | All-Star


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