2015年 12月 17日
友情あんま出てこねぇ。『ロッキー4/炎の友情』iTunesレンタル鑑賞。チャンピオンに返り咲き満ち足りた暮らしを送っていたロッキー。そこに飛び込んできたのは、ソ連の最強ボクサー、ドラゴがアメリカにやってきて、ロッキーとの対戦を希望しているという知らせ。それに反応したのはアポロ。引退から5年、彼の中にくすぶっていた闘志に火がついたのだった。かくしてエキシビジョンマッチが組まれることになったが、力の差は歴然。アポロは滅多打ちにされ、それでもタオルを投げるなと言い残し、最期までファイターであることを選ぶのだった。悲しみに暮れたロッキーはドラゴとの対戦を了承。ソ連へと乗り込んでいくことに。 こういうもんだともうわかっているのに、それでも驚くほどにストーリーがなかったわ。ドラゴ登場、アポロ死亡、ロッキー練習、試合に勝つ、以上。ここまでそぎ落とすのすごいし、90分という短い尺とはいえよく間をもたせたわな。いや、間がもっていたとは言い難いか。ドラゴvsアポロはやったらと派手に演出され、ジェームス・ブラウンが登場して前座で歌うという大サービス。それはいいけど、長すぎるっつーの。おまけにアポロはすっかりおちゃらけた無謀なおじさんになってしまい、格好悪すぎる散り方でファンとしては残念だったな。「ファイターとしての本能は変えられない」っていうセリフは格好良かったのだけれど。なんかアポロロスだな〜。 そしてロッキーの練習は再び1、2作目に逆戻りしてほぼ体力作りのみ。それをロシアのど田舎の雪深い中でやっただけ。なぜかドラゴの管理された科学的トレーニングと対比させて、雪原ランニング、薪割り筋トレ、ソリ引きダッシュ、などなど過剰なまでのアナログ仕様。こういうところも本当にマンガだわー。どちらかというとこのアナログさは、シリーズ最初の方でやるべきものなのに、まさかの4作目でこれね。で、いざ本戦の方は、あそこまで打たれながらもなぜかロッキーは持ちこたえ、一発の反撃で逆転勝ちしてしまういつもながら不可解な勝ち方。ロッキーの強さってなんなんだー! 体力馬鹿ってこと? まあスタローンの体はさらに強化されてたので一応説得力あるということになるのかもしんないけど。 締めは、「誰もが変わることができる」というメッセージにして、冷戦時代集結への目配せも盛り込んでました(公開は1985年)。そしてエイドリアンの名を呼ぶ代わりに息子へのアイラブユーでフィニッシュ。『クリード』はこの辺りの様式美をどうしてくるんだろうね。てか、オープニングはまたも前作のラストシーンからでした。5もそうなんでしょうね。 ちなみに、この作品はラジー賞5冠に輝いているそう。あと、スタローンとドラゴの嫁が仲良くなって結婚して次の年離婚したというトリビアをウィキで知りました。
by april_cinema
| 2015-12-17 00:00
| 6th-man
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