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2005年 06月 23日
感想_コーチ・カーター
感想_コーチ・カーター_b0130850_1423196.jpg8月6日公開の『コーチ・カーター』。なんでもアメリカの実話をもとにしたという、ハイスクールバスケの物語。多分『ミリオンダラー・ベイビー』を観たときかなんかの予告でやってて、ちょっとひっかかってたのよね。まあバスケ好き、アメリカ好き、青春好きですから。タイミングよく試写の案内がきたもんで意気揚々と乗り込んできたのです。
コーチ・カーター

内容は、素行の悪いメンバーが揃った弱小バスケ部を、新任コーチのカーターが奮闘の末に更生させて建て直す、というもの。あれ、それってスクールウォーズですよね? みたいなストーリー。実話ベースとはいえ、ちょっと出来過ぎ感はあるかも。

選手たちは、バスケだけが取り柄で、衝突も多い超セルフィッシュな問題児たち。だがカーターは、バスケだけを教えるのではなく、一人の人間としての規律を教え込む。それを守れないものにはコートを去れ、と言い放つ。言葉どおりに去っていくメンバーもいれば、渋々言うことをきく(フリをしてる)メンバーも。こうして新生リッチモンド高校バスケ部はスタート。紆余曲折を経た上でカーターは信頼を勝ち取り、チームはひとつになっていく、と。うん、ベタ甘ならぬ、ベタ爽(さわ)ですな。

印象的なのは、生徒たちをバスケット選手としてではなく、いち人間として成長させていくこと。最終目標は決して勝利することではない。生徒の親や学校は "この子にはバスケしかないんだから、バスケットだけをやらせてくれ" と言う。が、カーターは "それはプロ選手に向かって言うことだ。彼らにはバスケット以外にも可能性がある" と突っぱねる。

さらにカーターは、トラブルメイカーのクルーズに問う。"一番恐れているものは何だ?" 真意を測りかねていたクルーズだが、最後に答えを見つけだす。"一番恐れているのは、自分の中にある無限の可能性だ——"うんぬん、てね。ココけっこうシビれたっス。かっけー。

ということで、すごく面白いとはまったく言えないけど、まあ、そこそこの青春ドラマ。バスケ好きなら楽しめるかもね、って感じでした。主演のサミュエル.L.ジャクソン、熱が入っててよかったよん。

<追記>
アメリカの貧困や黒人の生活、プロスポーツを目指す若者の挫折とかそういった社会問題やバックグラウンドを知ってるともっと深く感動できるんだと思います。

by april_cinema | 2005-06-23 00:00 | Starter


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