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2006年 04月 20日
感想_ブロークン・フラワーズ
感想_ブロークン・フラワーズ_b0130850_1544120.jpgジム・ジャームッシュ監督最新作『ブロークン・フラワーズ』4月29日公開。『ロストイントランスレーション』のビル・マーレイ主演。もーね、なんかすっとぼけ作品です。キッチュな中年男のお話。
『ブロークン・フラワーズ』           

ひと財産を築いた中年男のドン・ジョンストンの半生はけっこうな女たらし暮らし。結婚する意志もなく、同棲中の彼女が愛想つかして家を出てくところから物語スタート。ほどなく届いた差出人不明のピンクの手紙には「あなたの子供が19歳になります」てな一文。身に覚えの無いドンだったが、友人の言葉に乗せられて、元カノたちを訪ねていく。って話。

設定からしてなんかピンボケ系のぼんやりした感じで、そのままずーっとズレた感じで物語は展開。ドンと4人の元カノたちは間抜けな会話を繰り広げ、それがユルい笑いを誘う。よくわからないままどうでもいいことをやってるおかしみと、噛み合わない男女のやり取りのおかしみ。=脱力系コメディ。元カノたちもどっか欠落してて、なんかアブナイ感じ。元カノ以外にちょろちょろと登場する女のコもまた妙なスパイス。

最後まで間も力も抜けっ放しでそのままジ・エンド。終始掴みどころのないテンションは、ドンの人生そのものみたいで、滑りオチみたいな乾いた笑いもチラホラ。正統派じゃないから万人ウケなんて絶対しないけど、ビル・マーレイのくたびれ感とかは、ユルめ好きなら気に入るかもネ。あとからジワジワくる一本デシタ! 検索した感じ、思った以上に人気なのか?

by april_cinema | 2006-04-20 00:00 | Starter


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