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2008年 07月 19日
感想_あの日の指輪を待つきみへ
感想_あの日の指輪を待つきみへ_b0130850_328264.jpg意外性はあるのにね。『あの日の指輪を待つきみへ』7月19日公開。夫を亡くしながらも涙ひとつ見せないエセル。彼女の50年に及ぶ結婚生活は、自らの心を閉ざしたものだった。それは、かつて愛した男テディを戦争で失ったから。そんなときアイルランドから1本の電話。ジミーと名乗る青年は"エセル&テディ"と彫られた指輪を見つけたという。50年の時を越えて再び動き出したエセルの愛の行方は。
映画『あの日の指輪を待つきみへ』 公式サイト

タイトルからして、へいへい愛情物語ですか〜とタカをくくっていたけど、単純な愛だの恋だのだけじゃ終わらない話でちょっと驚き。最後の種明かしには、ああそうだったのかぁ!なんて唸らされもしたもんで、これはなかなかに味わいのある脚本。

だけど、どーも演出が趣味に合わないというか、前時代的というか、野暮ったかったよね。なんか現在と50年前のいったりきたり手法なんだけど、その繋ぎ方が、電話のベルを媒介にしたり、ある場所を媒介にしたりって、どうにも垢抜けないなーって感じ。混乱するようなものではないけど好きにはなれんかったぜ。そして、物語の根底にあるのは"秘めた約束"でありながら、結局みーんな自分で暴露。酸いも甘いも全部セリフで説明しちゃったのはいただけないと思うわ。まあそうしないと話は成り立たないんだけどさ。

登場人物の行動もなーんだか極端に見えちゃったし(ミーシャ・バートン、脱ぐ意味あんの?)、せっかくの含みのあるストーリーが活かされたようには思えず、摑まえてほしいのに手が伸びてこなかった感じ。いやほんと、全然悪いわけでは、ないんだけどなー。

by april_cinema | 2008-07-19 00:00 | Starter


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