2007年 04月 15日
事実は小説より奇なりを映画化したフィクション。『主人公は僕だった』5月19日公開。数字人間ハロルドは、毎日毎日決まった生活をしてました。何時何分起床、歯磨きはタテ何回、ヨコ何回てな具合に。でもある日、不思議な声が聞こえてきました。アカデミックなその声は、ハロルドの直後の行動を言い当てるのです。さらには、彼の死を予見する言葉が聞こえてきました。声の主は、作家。ハロルドは、ある小説の中の人物であり、その結末は死だったのです。ハロルドは運命(シナリオ)を変えるべく行動を始めました。 主人公は僕だった - オフィシャルサイト - 興味深い脚本だけれど、けっこうジミに進むもんだから、終盤まではスローリー。でもラストどう落とすのか、っていう興味でボチボチ最後まで引っ張られて、あー、なるほどなーって結末。てか、終わってみればホントに小説読んでたような気分。てかてか、小説にしたほうがおもしろいかも? なんて。題材的にはもうちっとやりようありそうなんだよネ。 些細なことの積み重ねで日々はできていて、誰かに大なり小なり影響を与えている、というような方向性はわりと好みだし、自分の人生を変えるために踏み出すハロルドに好感が持てないわけじゃない。でも結局どこにピントを当ててるのかよくわからず、ラストも作家のナレーションによるダイレクトなメッセージで閉じられちゃって、中盤の展開はなんだったんだ?って気も少々。 おもしろそうなのに煮え切らないこの消化不良感。うーん、惜しい!
by april_cinema
| 2007-04-15 00:00
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