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2007年 04月 28日
感想_プレステージ
感想_プレステージ_b0130850_16264927.jpgド派手なイリュージョンかと思いきや地味な化かし合いは、けっこう見応えあり。『プレステージ』6月9日公開。19世紀末ロンドン、アンジャーとボーデンはそれぞれマジックに人生を賭けていた。しかしアンジャーの妻がトリック中に事故死。アンジャーはその原因がボーデンにあると考え2人は決別。互いに憎み合うようになった彼らの、命を賭けた復讐という名のショーが幕を開ける。
映画『プレステージ』公式サイト

プリンセス・テンコーみたいな大イリュージョン合戦だと思ってたんだよね、最初。でも全然違って、2人のマジシャンが自らの奇術ライフ×ライバル心×復讐に心血注ぐ話で、いかんせん19世紀末だけにそのトリックはいたってアナログ。てかまあ手品ってタネを明かしてしまえばそんなもんか。そしてこの映画もオチを観てしまうと…、とまではいいません。よくよく観てると、生涯賭けて技を磨く半ば狂気じみたプロ根性は一見の価値あったね。

お話は、アンジャーの死からスタート。そして回想でひとつひとつ2人の歴史を紐解いてく。各シーンごとにトリックが登場し、それを明かしていく横糸と、最後どこに着地するのかという縦糸が意外とうまく交差してて、なにげに気の抜けないプロット。しかも時制に捻りあり。まあ最後の最後はかなり力技なオチだけど、うまく展開したおかげで、こっちも押し切られたわ。よくありそうなドンデン返しも見抜けなかったし。あ、ヤラれた!みたいな。

スカーレットの無駄にエロいアシっぷりが一服の目の保養(セクシーさ以外にスカーレットである意味がないのが切ないところ)。地味ながら新鮮なモチーフの秀作でけっこう満足できました。

by april_cinema | 2007-04-28 00:00 | Starter


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