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2007年 08月 22日
感想_さらば、ベルリン
感想_さらば、ベルリン_b0130850_221449.jpg事前に予習すべし。『さらば、ベルリン』9月22日公開。第二次大戦終結前夜のベルリンに戻ったジャーナリストのジェイク。彼の運転手となった男・タリーは、戦後の混乱に乗じて私腹を肥やす悪人であり、ジェイクがかつてこの地で愛したレーナの恋人でもあった。しかしこの偶然は仕組まれたもの。レーナを追うジェイクだったが、彼女は重大な秘密を抱えていた…。
さらば、ベルリン

40年代映画の再現というあえてのモノクロ映像と、しびれるプロットによる緊張感で、見応えばっちりの重厚サスペンス。なんだがしかしちょっと説明不足! 登場人物がそこそこいるのに、その説明がおざなりなので(ここではモノクロ映像も逆効果)、後で出てきた時にアンタどっち側でしたっけ?状態になることしばしば。利害関係もわかりづらかったんだよなー。だから肝心のカタルシスを感じきれなかったのです。未熟! 話はおもしろいのに。

でもこのシブイ世界観は愛せますわ。ジョージ・クルーニーは見事溶け込んでいるけど、ジャーナリストにしては貫禄あり過ぎたのはご愛嬌。ちゃんとケンカは弱い。トビーとケイトは持ち味を発揮しつついい感じ。ニュース映像の射し込み方やオープンセットもお見事でした。ボクにはわかりませんが、ハリウッド黄金時代をかなり模倣してるそうで。

予備知識を補充してしっかり120%味わいたい1本でございました。それにしてもジョージ兄貴、クールだぜ。

by april_cinema | 2007-08-22 00:00 | Starter


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