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2007年 09月 02日
感想_グッド・シェパード
感想_グッド・シェパード_b0130850_22153857.jpg沈黙のマットにシビれます! 『グッド・シェパード』10月20日公開。CIA最大の汚点といわれる1961年のピッグス湾事件。ベテラン諜報員のエドワードは作戦失敗の原因と思われる情報漏洩元を探る。彼は学生時代に軍部からスカウトを受け、諜報活動に加わるようになった男。妻子よりも自らの使命を優先してきたその生涯を紐解き、CIA誕生秘話を映像化する。
グッド・シェパード

1961年現在と1940年代からのエドワードの過去を並行させながら物語を進めてく構成がぴたりとハマって徐々に、徐々に緊張感が高まってくのですよ。前半は人物説明などもけっこう長いのに、ちっとも退屈させないのは脚本力と演技力だろうねぇ。口数少ないのに、マット・デイモンは表情と仕草で十分ひきこませてくれる。てか、こういう黙するエリートが似合うわー。

過去のパートが現在に追いつくほどに緊張感が増してきて、そしてそれらが1つになる最終盤にはもうかぶりつき。こうなるのかなぁ、こうなるんだろうなぁ、とまでは予想できても最後の最後まで予断を許さない感じがたまんないね。諜報員という裏社会の話だけに、感動するとかそういう類いのものじゃないけど、"闇ではない陰"を生きる男ってのはやっぱ魅力あるのよ。シビれまった。

かなり男っぽい話だけど完成度は高いので、非娯楽的な雰囲気が嫌いじゃなければ広く受け入れられそう。微妙に『さらば、ベルリン』とニアミスポイントもあるので見比べてもおもしろいかもー。アンジーはアバズレにしか見えず、むしろあんたがスパイっぽいよ!

by april_cinema | 2007-09-02 00:00 | Starter


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