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2008年 02月 03日
感想_バンテージ・ポイント
感想_バンテージ・ポイント_b0130850_1493720.jpg90分もたずに飽きた。『バンテージ・ポイント』3月8日公開。スペインのサラマンカ広場にて5大陸の対テロ首脳会談が行われる。そこに出席したアメリカ大統領が、大衆の面前での演説中に狙撃された! さらに広場は爆発炎上!! シークレットサービス、スペイン市警、一般市民ほか8人の視点を通して、そこでなにが起きたのかに同時多角的に迫るサスペンスアクション!
バンテージ・ポイント - オフィシャルサイト

狙撃の23分前から狙撃後の流れを8人それぞれの視点で何度もオーバーラップさせていく方式。たったひとつの真実も立場、視点、関わり方でそこに映る世界はまったく違う。テロリストは一体誰なのか。そして何が行われていたのか。激しく揺らしたカメラで混乱した現場の臨場感を出しながら、スピード感たっぷりに展開!!

てのは確かにアドレナリン出るんだわ。うん、けっこう出た。徐々に核心に近づいていくドキドキ感覚もいい。けど、あまりにもハイスピード押しだけで突っ走るもんだから半分くらいで疲れました。その辺考慮しての90分1本勝負なんだんろうけど、最後まで一定のリズムだったから、4人目くらいでなんとなく目疲れ&胃もたれ。もちろん登場人物によって行動範囲も目的も全然違うから、目に入るシーンそのものに変化はあるんだけどね。リズムの問題だよね。

もう一個引っかかったのは(こっちのほうが大きい)、大統領選も間近なこの時期に、しかも大規模テロなんつー社会派ネタのど真ん中をぶつけておきながら、その意義はスルーしてアクションのみで終わらせてしまったこと。いくらか、社会的なエッセンスを感じないこともなかったけれど、もうちっと重層的に作ってよほしかったよ。あと30分使ってさ。それでこそ、今このタイミングでこういう映画を作る必然性が出たと思うんだけど。

決して楽しめなかったわけではないけど、アクションの領域内。テロの脅威がなによりも印象に残っちまったぜ。良しとするかどうか、みなさんの視点はどんなもの?

by april_cinema | 2008-02-03 00:00 | Starter


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