2006年 08月 01日
これもまたひとつの戦争の姿ですか。『紙屋悦子の青春』8月12日公開。戦時中の日常を切り取った悲しい話かと思いきや意外にもユーモラス。 紙屋悦子の青春/黒木和雄監督作品 太平洋戦争末期、鹿児島。悦子は兄と、友人でもある兄嫁と3人暮らし。ある日、兄が薦めてきた見合いは、悦子が想いを寄せる明石の友人である永与とのものだった。実はこれ、明石の差し金でもあって、自らは特攻隊を志願したから悦子を親友に託そうとの心遣いだったりする。 あらすじだけ書くと胸が痛くなりそうな話だけど、多くを占めるのは悦子の周りのトボけた笑い。見合いの席、空気の読めない永与はとんちんかんな受け応えでひと笑い。悦子も天然ちゃんでもうひと笑い。悦子と兄、兄嫁の家族会話も時代を忘れるくらいピースで、そののどかさでひと笑い。鹿児島弁でさらにおかしみアップ。ちらつく戦争の影に怯えながらも、こんな穏やかな営みもあったのか。けどどんなに笑いがあっても、確実に明石はこの地を去る。日常がのどかであればあるほど、その空白はくっきりと刻まれる。間接的(?)な戦争の写し方が上手い。 地味な映画だけど、役者はしっかりしてるし、クスクス笑いも漏れててまずまずあったかい感じ。オレ的には刺さらなかったけど、全然悪くないです。 それより問題は主演の原田知世! 39歳とは思えない美貌でビビりました。超〜カワイイの!! きちんとした話し方をしてるのに、そこはかとなく少女のようなキュートさが垣間見えて、かわいすぎ。いい意味で年齢不詳ですよね、っていったら「歳って実年齢よりも、"自分年齢"みたいなのが大事なんだと思います」ですって。素晴らしいよ。原田さんだから説得力のある名言。思わず「こんなこと言うの失礼かと思いますが、原田さんホンットにカワイイですね!!」とか言っちゃいました。。w
by april_cinema
| 2006-08-01 00:00
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