2006年 12月 16日
日経新聞連載時、オジサマ〜OLまでをとりこにしたという"愛ルケ"こと『愛の流刑地』1月13日公開。かつての流行作家・菊治は不倫相手である冬香が情事の最中に口にした「殺してください」という願いを聞き入れ、冬香を殺める。裁判で「愛しているから殺した」と証言する菊治。究極の純愛を問いかける問題作。 映画『愛の流刑地』 メロでエロなドラマだけど、まずまず楽しめたわよ。不倫愛なんて、褒められたもんじゃないはずだけど、そんな倫理観はもはや効力を持たねーのか?つー昨今。不倫なんて完全にフツーのこととして受け止められちゃうし、この作品では純愛になっちゃってるしね。 観どころは後半の法廷劇。葛藤し、冬香の首に手をかけたその理由をひたすら自問する菊治の姿に惹き付けられる。愛に理由がないとすれば、きっとこの殺人にも理由なんてない。裁判だから検察も弁護士もさまざまな論理を持ち込むけど、そのすべてがまるで的外れ。そりゃそーだ。人間の感情は当事者にしかわからないし、そうそう説明なんてできないし、それを裁くなんてさらに無理。菊治が裁判の最後で口にする言葉は、人間味にあふれててよかった。裁判を通して改めて冬香との過去、冬香という存在を噛み締める様子もなんか共感つーか納得できた。不倫愛がモチーフだけに俗っぽくて、くだらないっちゃくだらないけど、究極的な人の想いってのが感じられる作品は好きなのよ。 あえてツッコムなら、無駄にエロを振りまくハセキョーが意味不明(&イマイチ)なのと、菊治の娘役の貫地谷しほりちゃんが理解ありすぎな点ですかねw
by april_cinema
| 2006-12-16 00:00
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