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2007年 04月 13日
感想_パッチギ!LOVE&PEACE
感想_パッチギ!LOVE&PEACE_b0130850_23352137.jpg感想_パッチギ!LOVE&PEACE_b0130850_23353183.jpg元YURIMARI、いいじゃない!『パッチギ!LOVE&PEACE』5月19日公開。アンソンは息子の病気を治すため、病院めぐりの果てに東京にやってきた。キョンジャは在日であることを隠し、芸能界へ。そして2人の父親の知られざる物語も明らかにされる。逆風の中、アンソン一家はどこへいく!?
映画『パッチギ!LOVE&PEACE』公式サイト - 井筒和幸監督作品

うん、いいんじゃないかなー。愛と平和つード直球なテーマを前作同様ハートフルにまとめててさ。すなわちシネカノンらしい、丁寧描写の、押し付け控えめ。役者さんたちのテンションがいい感じで、井坂君はまあまあ、中村ゆりも前作・沢尻のような愛らしさが感じられる。キムラ緑子も素敵だし、藤井隆は笑いのパートをしっかり担当。とどめは子役の今井君。超ウマカワイー! 個人的には桐谷健太が大好き(井坂君と同じ事務所でした)。

今回の「ラブ&ピース」ってテーマで、この時代の在日をフィーチャーする必要があるのか? つーそもそもの疑問はある。いち在日3世として、今さら改めて被差別的に扱われてもなんとなく居心地が悪いし。1〜2世にはぶっ刺さりそーだけどね。前作は、在日と日本人の間の壁を越えるっつー話だから、必然性はあったけれど、今作ではそこが微妙な気がしましたさ。「3」やるならぜひ現代でやってほしーね。いやむしろ、オレが作るか!?w

ま、そこで引っかからなければそこそこウケるかな。キョンジャの一世一代の演説はやや引いたけど、その辺は好みの差ってことで、人間の持つ温かい愛情がそこかしこからしっかりと伝わってきて、ホープフル。メリハリつけながら作品としてきちんとまとまっており、気持ちよく席を立てました。井筒監督って繊細よね。

<4/16追記>
そういえば、劇中で"芸能人は在日ばっかり"という会話がなされるけど、ホントにこういう話したがるの、在日2世は。特に紅白歌合戦を観てると「あの人も、この人も」って話になります。妙なリアリティに感心したわ。

前作とあわせて観て、時代は変わったとつくづく思った。うちら3世は被差別意識もほとんどなく、日本に溶け込んで暮らせているから。両者の間にもはや壁はないぜ。ピース!

by april_cinema | 2007-04-13 00:00 | Starter


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