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2008年 09月 20日
感想_蛇にピアス
感想_蛇にピアス_b0130850_9271162.gif4年前に観たかったな。『蛇にピアス』9月20日公開。19歳のルイは、舌の先が2つに割れた男・アマと出会う。その"スプリット・タン"に魅せられ、アマと暮らし始めたルイは、"人体改造"するべく彫師のシバの元へ。ルイは舌にピアスをあけ、少しずつその穴を拡張させていく。
映画『蛇にピアス』公式サイト

ヒジョーに忠実で、痛かった! 原作の低くて痛い温度をみごとに映像にしていて、自傷的で破滅的なキャラクターと、その絡みをこう仕上げてくるとはね。さすが蜷川監督ということになんのかな。こういう感覚的な作品て、つい説明したくなっちゃうからモノローグを多くしてしまいそうだけど、それを避けてあくまでスクリーンの中で表現しきった心意気がよかったわ。捻ったり解釈を加えたりしない正当的映画化です。

原作からしてまるで共感もできないし、理解もしがたい世界なんだよね。だから、誰にも薦める気にならない作品だけど、映画としての質は決して低くないよ。海外とかのほうがウケそ。ただ、なんかね、本が出た頃に見たかった気がすんの。あの時と今ではたかだか4年だけどすでに時代のムードが変わっている気がして(オレの気分が変わっただけ?)、当時痛切に思えたものが、今は少しピンボケに思えてしまうような。そんな感じ。

にしても吉高由里子、タフな芝居したなー。この童顔×甘ったるめの声して、この痛さ。バカキャラもギャルも普通のコも演じ分けられるし、ますます大好き。月9も観てましたよー。高良君もパンク少年を好演。ARATAもこういう役ならハマるね。顔、コワ!w

by april_cinema | 2008-09-20 00:00 | Starter


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