2008年 07月 20日
ところどころおもしろかったけど。『ギャング・オブ・ニューヨーク』DVD鑑賞。19世紀半ば、NYの貧困街ファイブ・ポインツには「ネイティブズ」を筆頭にいくつものギャングが乱立。「ネイティブズ」のボス、ビル・ブッチャーに父を殺されたアイルランド系移民の血をひくアムステルダムは、復讐を誓いながらビルに見出され、彼の片腕となっていくが…。 とんでもなく手間と時間とお金かけてるのがガンガンわかるんですが、あまりにも長過ぎるわ。おもしろいポイントはちょいちょいあるものの、とはいえ168分釘付けにするほどにはおもしろくなくて、盛り上がってはだれて、盛り上がってはだれて、の繰り返し。もう少しポイント絞れなかったもんですかの。 構図としては、基本的なギャングの対立+個人的復讐を軸にしながら、南北戦争と徴兵制度という背景、チカラとチカラの抗争から民主化への移行、そうしたなかでの時代の波についていけるものと忘れ去られていくもの。そしてそれらすべてを木っ端微塵にしてしまう強大すぎる国家権力。まあそんなものたちが絡み合った結果のラストは、「ネイティブズ」も「デッド・ラビッツ」ももろくも崩れさってしまって、なんだかすっきりしない気持ちだけが残りましたわ。 ギャングたちには実在の名前もちらほらあるらしいけど、NYという土地に思い入れがないだけに、つい150年前の世界とはいえ隔世の感があるなぁとこそ思うものの、それ以上の感慨はなし。やっぱりこの辺はネイティブじゃないとピンとこないのでは。あ、でも衣装がやたらオシャレに見えたことは付け加えとこ。 で、レオより断然立ってたダニエル・デイ・ルイス!(主演賞にノミネートされるのも頷けるわ) 前髪ペッタン×義眼の狂気っぷりはシビれるシビれる。ジェニー&レオを相手にしたナイフ投げには失禁しそうなくらい萌えましたわ。ここで一気にクライマックスにいってほしかったくらい。でも、そこからまだ1時間あることに気付いたときの萎えっぷりったら。キャメロンも猛烈に可愛くって、昨今の衰えを鑑みるとこの頃がピークだったのかもなーと思うしだい。レオはもうかっこいいのかそうでもないのかよくわかりませんな。 とにかくすごいチカラの入った作品だということはビシビシ伝わります。そのわりには楽しみきれなかったけれどね。
by april_cinema
| 2008-07-20 00:00
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