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2008年 08月 03日
感想_イン・ハー・シューズ
感想_イン・ハー・シューズ_b0130850_22112234.jpg思った以上に感動しました。『イン・ハー・シューズ』DVD鑑賞。学も職もないバカ女・マギーは姉・ローズの家に転がり込むも、彼女の大切なものを傷つけ、大げんかの末に追い出されることに。やむをえず向かった先は、死んだと思っていた祖母の家。姉妹の母親の死の真相、そしてなによりかけがえのない家族。マギーとローズは、いくつかの出会いを通して自分自身を見直していく。
- イン・ハー・シューズ - IN HER SHOES -

さほど期待してなかったんだけど、とっても話に広がりがあってよかったわー。姉妹の決別と和解に軸をおいておきながら、かかわる人たち一人一人にしっかりしたエピソードがあるので、とても味わい深いです。それとなくちりばめた秘密がすごく効果的で、130分もの尺ながら退屈せず。こういう、軸と広がりっていう逆ベクトルの要素がきちんと押さえられてるってなかなか難しいんですよね。

とにかくキャラクターの設定勝ち。キャメロンは、ゴージャスなルックスを存分に披露したバカ女になりきりながらも、その陰にあるコンプレックスを知ると決してバカなだけの女ではないとわかる仕掛け。増量トニ・コレットはその皮肉なものいいの一方で、素直な女心を見せてくれるんです。面倒見がいいからこその対立ってのはすこぶる納得ですね。マギーが贈る詩には、引用とはいえ涙腺を刺激されましたとも。

その他脇役端役すべてにしっかりした味付けがあって、役の大小にかかわらずすべてが機能してました。単純明快なハッピーエンドとも違うし、この先の未来もうまく予感させてるし、いやはや良作でしたわ。

by april_cinema | 2008-08-03 00:00 | All-Star


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