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2008年 10月 23日
感想_チャックとラリーのおかしな偽装結婚
感想_チャックとラリーのおかしな偽装結婚_b0130850_283927.jpg作りは甘いけどいい話〜。『チャックとラリーのおかしな偽装結婚』DVD鑑賞。消防士のラリーは、妻を亡くし子供2人と暮らす男やもめ。危険と隣り合わせの仕事のため、自分に万一のことがあったときの年金受け取りを子供たちにしようとすると、システム上それができないと知る。変更に必要な条件に受取人の結婚を見つけたラリー。亡き妻を忘れられない彼は、消防士仲間のプレイボーイ、チャックとゲイのふりをして男同士で偽装結婚することを計画する!

DVDスルーだった、お下劣ネタがぼんぼん飛び出す、やや濃い口のアメリカンコメディ。バカ受け〜って感じじゃないけど、ちょこちょこ笑えて、とてもカラっとしてるのでなんかいい気分。ちょっと下ネタ多過ぎるけど、それも明るくこなしてるので、嫌らしさはないかな。くだらないけどね。笑

でもこれ、実はけっこーいい話に展開してくのよ。偽装結婚が周りにバレるにつれて、チャックとラリーは偏見の目にさらされる。それは、2人にとっても知らなかった世界。本人たちはなにも変わっていない(というかストレートだし)のに、露骨に彼らを敬遠する同僚たち。同性愛を認めない団体。そう、まずは愛の形にいいも悪いもないってことをわかりやす〜く説いてきます。

で、2人はそんなイロイロを敵に回しながらも、ラリーは子供たちのため決して負けない。チャックも、ラリーのために我慢し、最大限協力する。それは消防士として数々の修羅場をくぐってきたからならではの絆あってこそ。お互いを信頼し、リスペクトし、同士として愛しているからこその献身。クライマックスで紡ぎだされるそのソウルメイトっぷりは妬けますわ!

舞台はNYだけど、ブルックリンですらまだまだゲイへの偏見てあるのかしら? ってのはよくわからんけど。まあとにかく、決して隙がないわけじゃないし、完成度自体はあんまり高くないと思うけど、でもでもなんだかいい感じの1本。なかなかどうして、ちょっといい気分になれました。

by april_cinema | 2008-10-23 00:00 | Starter


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