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2015年 07月 25日
感想_人生スイッチ
b0130850_239226.jpgブラックでどん引いた。『人生スイッチ』7月25日公開。ペドロ・アルモドバル製作、アルゼンチンで大ヒット、アカデミー賞外国語映画賞ノミネートの話題作は、思いもよらない展開と結末が待つ6つの話のオムニバス。とある飛行機の中の会話。郊外のレストランでの1幕。田舎の1本道でのいざこざ。駐禁レッカーの悲哀。息子の事件もみ消しドタバタ。そして結婚披露宴で露わになる男女の性。このオチ、予想できるか!?
映画『人生スイッチ』公式サイト - 7月25日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマライズ 他 全国順次ロードショー

なんか話題だし評判もよさそうで気になってたのですが、あけてみたら超ブラックコメディだったわ。。長短はばらばらの短編の中で、うわー、あいたたたー、ってなる展開ばっかり。人間の業の深さといえばそうとも言えるし、なにが不幸を呼ぶかわからないといえばそれもそうだし、でも教訓があるっつーよりはホラーだったな〜。最初のエピソードとか軽く笑いながら見てたら、あまりにもひどいオチで(あの事件を思い出させすぎるよ)、閉口して引いちゃってもう戻ってこれずじまいでしたわ。

レストランのやつもウソでしょーって感じだったし、田舎道の1対1もちょっと笑えたけど終わりは引いたわ。レッカーのは皮肉が効いてたとは思うけど、とはいえ後味はよくないしね。最後の結婚式のはまあ皮肉がききつつも、ちょっとだけ後味いいような気がすると見せかけるけどここまでのノリがダメすぎてやっぱりノれず。

なんか、とんでもないところで終わらせておいて、実は最後の最後ですべてのエピソードにさらなるどんでん返しが待ってるのかなって思ってたら、なかったわ、そんな甘っちょろい救い! この映画がヒットする国っていったい…と、なんだか仄暗い気持ちになりました。

コメディはコメディでも、真っ黒コメディです。そのつもりでのご鑑賞を。
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by april_cinema | 2015-07-25 00:00 | 6th-man
2015年 07月 25日
感想_共犯
b0130850_23111555.jpg今の高校生タイヘンそーーー。『共犯』7月25日公開。いじめられっ子のホアンは、登校途中に少女シャーの遺体を発見する。たまたま通りすがった同じ学校のリン、イエとともに発見者として通報した彼らは、死の真相を探り始める。シャーは同じ学校で、お金持ち、だけど孤独で友達もいなかった。なぜ彼女は死んだのか。それは自殺だったのか、それとも…。
映画『共犯』公式サイト

監督の前作『光にふれる』は、ちょっと物足りなさもあったけどビジュアルがとても綺麗で印象に残っていたので、今作はちょっと期待して観たら、それに応えてくれる内容だったな〜。凝った画作りは健在で、今回はそこに青春のほの暗さと現代の闇を掛け合わせた青春ミステリに。ちょっと暗く救われにくい話ではあるけど、しっかり引き込まれたわ。

孤独がホアンを絡めとり、その孤独がシャーに共鳴させ、そしてまた別の孤独を抱えるふたりと共振してしまった悲劇。ホアンとシャーの背景は最小限の描かれ方だったけどしっかり伝わるものがあったし、フェイスブックによって彼らがつながり、そしてあらゆるものが拡散される環境は、物語のスピード感を高めるのにも効果的。テンポよく話が展開していきます。

今の高校生活がどんなもんかわからないけど、SNS全盛で、本当に多様なコミュニケーションと衆人環視が当たり前の中での青春ってほんとしんどそうだわ。このネット社会でうまくやってくのって、中高生にはやっぱり厳しいんじゃないかと思う。ホアンがなぜいじめられてたのかはわからないし、シャーの孤独感もかなり軽く描かれてたので簡単に理解共感てわけにはいかないのがもったいなかったけど、この年代全体をおおうムードは感じられたかな。しかしなー、シャーはチューの公平さが嬉しかったってのにこんなの悲しすぎるだろうよ。

ミステリとしては上質。ただ、全体としてのメッセージはちょっと弱いのかもしれない。監督は映像感覚には優れてそうだけど、物語性の構築はそこまで強くないのかもね〜。でもおもしろいよ。ヒロインの子、かわいかったな〜。見終わってすぐ画像検索&FBさかのぼりまくりのキモヲタ発動しました。姚愛寗(ヤオ・アイニン)ちゃんです。よろしく! ←なんと、写真集『明星』に出てる子だった!!!!!
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by april_cinema | 2015-07-25 00:00 | All-Star
2015年 07月 18日
感想_チャップリンからの贈りもの
b0130850_2342859.jpg味があるね。『チャップリンからの贈りもの』7月18日公開。1977年のクリスマス、チャップリンが亡くなったというニュースが駆け巡る。それを見て、チャップリンの棺を盗もうと思いついたのが、出所して間もなく、失業中のエディ。友人のオスマンを誘うが真面目に暮らす彼は取り合わない。しかし、妻の入院費がどうしても必要なため、やむなく話にのることに。かくして、ドタバタと棺を盗み出すことに成功し、身代金を要求するが…。本当にあったチャップリンの棺泥棒事件をベースに、人生のおかしみを描いた一作。
映画「チャップリンからの贈りもの」公式サイト

小さなお話だけど、味わい深い佳作でした。話のノリは、ちょっと『ハイネケン誘拐の代償』と似てて、素人がお金に困って出来心で誘拐を企てて、すったもんだっていうね。大きく違うのは、あちらはなんだか悲惨な結末だったけど、こちらはもうちょっとほっこりしているところ。エディは小悪人だけどどこか憎めないし、オスマンは家族思いでとっても真面目。キャラは全然違うけど、同じ移民同士、助け合っている姿に思わず応援したくなります。

誘拐からのくだりは、喜劇タッチ。素人ゆえに棺の運び出しもなんだかおぼつかないし、なんとか盗み出してもそのあとの身代金の要求がてんでダメ。やることなすこと隙だらけで、これはとてもうまくいきそうにないという。という流れから、あっさり捕まっちゃいますけれど、というね。最後のどんでん返しは気がきいてるね〜。タイトルどおり、喜劇王ゆえの恩赦ってところでしょうか。

細かいところにチャップリンオマージュがあるようで、一瞬サイレント風になったり、ラストが『ライムライト』そのものだったりするらしいので、ファンならきっとニヤリとするはず。すごく泣けるとか、めちゃくちゃ笑えるってもんではないけど、小さなハッピーをもらえるような作風でした。
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by april_cinema | 2015-07-18 00:00 | Starter
2015年 07月 18日
感想_海のふた
b0130850_235516.jpg最も嫌いなタイプの、ゆるふわ。『海のふた』7月18日公開。故郷の海辺の町に帰ってきたまりは、かき氷専門店を開くことにする。帰ってきたこの町は、昔と違ってすっかり寂れてしまった。そんなとき、母の友人の子である、はじめちゃんがやってくる。進む道を探すふたりの女性の、短い夏の物語。原作は吉本ばなな。
映画『海のふた』公式サイト

主演は菊池亜希子で、完璧にそのカラー通りの映画って感じかな。ゆるく、少しおしゃれに、ナチュラルに。すごく簡単に言ってしまえば『かもめ食堂』路線、最近だと『しあわせのパン』『さいはてにて』の系譜といって差し支えないかと。パンとコーヒーがかき氷になりましたってところで、女性の自分探し的なムードも同系統とくくっていいと思います。

何がダメかって、とにかくまりちゃんが軽くしか見えないのです。ここに戻ってくる前の暮らしが描かれないので、どういう人生を歩いてきたのかわからないけど、簡単にお店を開き、「本当に大切な物」とか軽々しく言ってしまうので、お前に何がわかるっていうんだ、って言いたくなります。幼なじみの治くんじゃなくてもキレて当然。逃げるなって言うお前が逃げてきたんじゃないのか、と。治くんがどれだけ戦ってきたのかをわかっているのか、と。その浅はかさをあえて描いたのかもしれないけれど、それが特に回収されることもないので、最後まで薄っぺらいまんまだったな。いちご味のかき氷を出したくらいで現実と折り合いつけたって言われても困るぜ。

はじめちゃんとの関係性もなんだか微妙だったな。はじめちゃんのキャラもまた不明なままだったので、やけどの跡とか、おばあちゃんを亡くしたこととか、辛いかもしれないけど、その深さがわからなかったわ。まりちゃんとのつながりも、特になにもないまま勝手に収まるところに収まっていて、なんとなく違和感もありつつ。船で渡ってくる設定から、島なのかなーと思わせるけど、西伊豆の土肥ってとこだそうで。沼津からフェリーで駿河湾わたるみたいだけど、東京から行く人も沼津経由のほうが近いんですかね。

結局、彼女たちは何者で、どこに行きたかったんだろう。まりはどうしてここに来たんだろうか。ここに来てかき氷屋を開いて、それで彼女は満たされたんだろうか。はじめちゃんは、何を見てアフリカに行こうと思ったのだろうか。彼女のほうが厳しい環境に育ったようだから地に足はついているんだろうけれども。

等身大というには、幼すぎる気がするので、ファンタジーとしてみればいいのかな。最初から最後まで全然腑に落ちない感じです。
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by april_cinema | 2015-07-18 00:00 | Reserve
2015年 07月 11日
感想_サイの季節
b0130850_2331199.jpgグレーの世界だ。『サイの季節』7月11日公開。1977年、詩人のサヘルは美しい妻ミナと幸せに暮らしていた。そんなふたりを羨望と嫉妬の眼差しで見る男、アクバル。そして1979年、イラン革命が勃発。サヘルは反体制的な詩を書いたという理由で30年の禁固に、ミナは共謀罪で10年の刑に処される。時は流れ2009年。出所したミナはイスタンブールに暮らしていた。サヘルは死んだと聞かされて。しかし、彼は生きており、刑期を終えて出所。ミナを探し始めるが。
映画「サイの季節」オフィシャルサイト

『ペルシャ猫を誰も知らない』のゴバディ監督の新作。イラン生れながら国内での映画製作許可が下りないという彼、ついに亡命し、今作はトルコで撮ったんだそう。題材は、実在の詩人の実体験をベースにしたもので、その歴史背景とか、監督の半生とかは予習しておいたほうが物語に入りやすそうな感じ。

話自体はシンプルだけど、時制がシャッフルされていて、あまり多くを語ることなく、主にサヘルの視点と心象風景で大半が描かれている。それはときに現実から浮遊して、悪夢のようだったり、忌まわしい記憶だったりとまざりながら展開される。重くて苦しいけど、それは突如幸せを奪われて、世界から取り残された孤独の色合いそのものなんだろう。現実に帰ってきたとき、彼はその存在を消されてしまい、生きながらも死者として存在しなくてはならない。その忸怩たる思いやいかばかりか。

そしてアクバルの重すぎる罪よ! いち運転手だった彼がどうやってそこまでの力を得たのかはよくわかんなかったけど、それが革命の混乱だったってことなのかな。ふたりの人生を狂わせてなお、みずからの欲望を優先させる業の深さもまったくやれやれだよ。でもこれも同じ人間なわけで、いっそう物語を重くしてます。

ビジュアルがアーティで、物語は重厚。なかなかこれをどう受け止めていいかわからんけど、さすが実力監督。飽きさせない作りでございました。人間て、ほんと難しい。そして歴史もまた、難しいです。
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by april_cinema | 2015-07-11 00:00 | Starter
2015年 07月 11日
感想_バケモノの子
b0130850_22575977.jpgおもしろいし、泣けた、けど物足んない。『バケモノの子』7月11日公開。母を事故でなくし、孤児となった9歳の蓮。父は離婚以来行方がわからない。親戚にひきとられることに抵抗し、家を飛び出し渋谷をうろついていると、謎のバケモノ、熊徹に遭遇。思わず彼についていった先にはなんと、バケモノたちの暮らす街があるのだった。腕っぷしは強いが品性のかけらもなく粗暴な熊徹は弟子のひとりもいなかったが、人間界のものを引き入れてはならないという掟を破り、蓮を弟子とする。なにかといがみ合う不器用なバケモノと少年の師弟関係が始まった。
「バケモノの子」公式サイト

細田監督最新作、超楽しみに拝見してきました。今回のテーマは親子。特に子供の成長にフォーカスがあてられ、バケモノの世界と人間の世界、ふたつを行き来しながらアクションあり、青春ありな物語です。2時間しっかり惹きつけられてあっという間にクライマックス。楽しませてもらいましたし、いくつか目頭あつくなるシーンもありました。でも、だけど、傑作とか感動したというには、程遠いくらいの物足りなさという気も僕にはしました。周囲の評判がいいだけに、余計に引いて見ちゃったところもありつつ。

なんだろうなー、子供の視点はあんまり入ってなかったからかな。監督が父親になられたというとこに着想があったと聞いたこともあり、親の目線が強かったなと。孤独な蓮の気持ちと、熊徹との疑似家族関係の中で、でも蓮の気持ちってのはあんまり描かれなくて。子の心親知らずって言ってしまえばそれまでだけど、ここはもう少し掘り下げてほしかった気がする。蓮の孤独感や葛藤、未知の世界への憧れってのはいまいち伝わらなかったもの。なんで『白鯨』に反応したんだろ。読んでないので、そのメタファーは読み取れませんでした。とか思っちゃうのは、僕がまだまだ子供視点で見ちゃってるからなんだろうな。歳でいえば父親のほうがよっぽど近いっつーのに。。父親視点になれればもう少し違うのかもしれない。そして、男子っぽさが強かったね、今作は。バケモノ界のバトルとか、クライマックスのアクションとかも、少年漫画の世界になりすぎてる気がしたよ。まあ僕も男子なのでいいんだけど。

そしていちばん気になったのは、人間が持つという「闇」について。これこそが物語の中核にあるもので、闇がどこからきて、そしていかに闇を制するかがポイントになるべきと思ったけど、あんまり触れられなかったのが違和感として残ったわ。てか、親子関係のテーマからしたら、別に闇の話はサブでいいんだけど、展開的にはこの闇があまりにも大きな存在なのにそこへの言及が少ないってのが消化不良ポイント。楓の闇への対峙の仕方とかはかなり説明っぽかったけど彼女の前後の文脈がないので響きづらいし(想像はできるけど、ありがちすぎる)、最後には蓮が、自在に闇をオープンにしだしたりして、ちょっとちょっとちょっと、って感じ。置いてかれたねあの辺は完全に。そして「闇」ってのは数多の漫画で題材になってるからな〜。『3×3EYES』とか、既視感が漂ったのにそれに対する解釈がなかったので浅く感じたわ。一郎彦の闇をどうやって封じたのか全然わからなかったしね。(誰かのレビューで、蓮には彼女いて、一郎彦は彼女いないから、とあって膝を打ったよ)

と、不満が多くなりましたが、基本は面白いのですよ。でも傑作になるにはこの2点が足りないと思ったのです。

でもアニメとしては魅力あった。渋天街の造形はどっかの外国モチーフだよね。ブラジル? アフリカ? でもアジアも混ざってる気がするからいくつかの都市をまぜたのかも。鍛冶屋がいたり、市がにぎわったりして、中身は古き良き時代って感じがしたのはなんとなく皮肉よね。バケモノたちは動物ベースで、西遊記っぽい感じ。熊徹と猪王山のバトル、ビーストモードの2段階ってのもやや既視感あったけどなんだろう。あと、一郎彦のかぶりものもどっかで見た気がするなー。『もののけ姫』のサンか? いや、もっと軽いタッチで似たようなのあった気がするんだけど。なんか、わりとオマージュというのか、いろんなところで見たことあるようなエッセンスは多かった気がしました。

いやーつい長くなっちゃったのはそれだけ集中して見れてた証拠。なのでやっぱり面白いんだと思います。役所さんはスーパー上手だし、あおいちゃんの声優って本当に素晴らしいと思うし(女優よりいいと思う)、染谷くんも広瀬すずちゃんもよかったね。楓と蓮のラブモードはもう少し見たかったな〜!
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by april_cinema | 2015-07-11 00:00 | All-Star
2015年 07月 10日
感想_踊るアイラブユー♪
b0130850_22561769.jpg歌だけだね。。『踊るアイラブユー♪』7月10日公開。3年ぶりにイタリアのプーリア州へとやってきたテイラー。一足早くやってきていた姉マディと合流すると、なんと結婚式をあげるというじゃない。紹介された彼は、まさかまさか、3年前にテイラーが恋したラフその人だった。テイラーはラフとの関係を隠してマディを祝福するが、心中穏やかではなく、ラフもまた断ち切ったはずの思いが再燃。どうなっちゃうのこの三角関係!?
映画『踊るアイラブユー♪』公式サイト

ミュージカル映画で、80年代ヒットソングの目白押しってことだけ、ですかね。3秒でストーリーの全容がほぼわかって、あとはその通りに歌って踊るのみ。ちょっと見所に乏しかったかなぁ。有名曲ばかりなので、鼻歌のひとつも出るには出るけど、あとは特になんもないんだよな〜。

主人公ちゃんも、それほどかわいくないし、お姉さんはまあまあ好みだったかな〜。ラフ君もイケメンだったかな。なんかハング・オーバーっぽい展開もあったけどそれも特に盛り上がらないし、マディの元彼もキモいだけだったしな〜。

すみません、これ以上はなにも出てこず。あ、プーリアは素敵な街っぽかったです。イタリアまた行きたい!
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by april_cinema | 2015-07-10 00:00 | 6th-man
2015年 07月 04日
感想_アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
b0130850_1361491.gif今作も特盛り〜。 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』7月4日公開。スカーレット・ウィッチによって見せられた悪夢で、アベンジャーズの未来を憂いたスタークは、究極の平和維持のための人工知能ウルトロンを起動。しかしそれは想定外の人格を持ってしまい、ウルトロンは人類の滅亡こそが真の平和という考えを持ってしまう。アベンジャーズは慌ててそれを阻止しようと立ち上がるが、ロキの杖の力を手にいれたウルトロンを止めることはできず、史上最悪の危機が訪れる…! ヒーローたちははたして地球滅亡を阻止できるのか!?
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン|映画|マーベル|Marvel

待望のアベンジャーズ第二弾! 今作もぶっちぎりの宇宙レベルでした〜。冒頭、CG感がありすぎてちょっと引いたし、中盤はちょっと詰め込みすぎてお腹いっぱいだなーと感じたけど、でも最後にはまた全部盛りの超絶アクションで気付けば興奮しちゃってたわ。なんだか特濃すぎてもはや何が行われてるのかよくわかんないけどね! ラストの能力全開放はもうどうにでもしてくれっつーか、気がすむまでとことんやったらいいよっていう、見る側の諦観すら誘ったよね。みんな飛び道具ありすぎて、ドラゴンボール状態(参照してるんじゃないだろうか?)。

とりあえず、SFにヒーローアクションにファミリーにヒューマンにほんのりラブと、140分間見せ場を詰め込みすぎ〜。頭っからフルパワーアクションだし、ハルクとブラックウィドーがデキちゃうし、ホークアイの家族も出てきちゃうし、双子はかわいそうだし、インフィニティストーンって前からその名前あったっけ?って感じだし(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのあれもこれなんですね)。でそれを南アフリカ、韓国、アメリカ、ヨーロッパでがんがん振り回すものだからほんと大変ですわ。ロキの杖の秘密もそこそこに、最強鉱物も出てくるし、話を忘れずに覚えているのが大変。しかもその中でアベンジャーズがちょっとバラける感じの終わり方になったしね。もちろん続編アリの終わり方です。

こんだけ特盛りの中でもちゃんとジョークも挟んできますからな。ホークアイが「街が浮いて、敵はロボットで、俺の武器は弓だぜ」ってすげー面白かったし(前作から思ってたよそれ!)、ブラックウィドーの「あたしは飛べないんだから」ってトラックで集まるのもウケたー。ほかにもちょいちょいギャグは挟んでおくのがハリウッド流。そんくらいの気楽さがないとあまりにも重量級ですものね。それにしても、いよいよ人工知能ってスタンダードなわけ? 『チャッピー』でも『インターステラー』でも当たり前に存在しちゃってますけれど。

いろいろありすぎて、ウルトロンやヴィジョンの存在が薄くなってしまったのはさすがにもったいなかったと思うわ。次はもう少し広がりをおさえて、本筋の語りにもうちょい力入れてほしいなーと思いました。
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by april_cinema | 2015-07-04 00:00 | All-Star
2015年 07月 04日
感想_フレンチアルプスで起きたこと
b0130850_22533927.jpgちょっと考えすぎじゃない? 『フレンチアルプスで起きたこと』7月4日公開。スキーリゾートへとやってきたトマス一家。理想的なバカンスのはずが、2日目のランチでそれは一変する。人工的に誘発した雪崩が、予想以上の大きさになってレストランを直撃! すると、トマスは家族3人を置いて我先にと逃げ出してしまった。幸い、雪崩はレストランまでは来ず、全員無事だったが、妻子は逃げ出したパパへの失望を隠せないのだった。
映画『フレンチアルプスで起きたこと』公式サイト

もっとすごいドラマがあるのかと思ったけど、わりと粘着質な会話劇だったわ。ピンチで逃げたパパを許せるかどうかっていう話であり、男らしさとはなんなんだっていう話です。でもこれはとにかく、トマスがバカだよ。雪崩で逃げちゃうのは仕方ないと思うのね。でも、逃げた事実を認めなかったのはまずいよ。不祥事発覚したときの経営者と一緒。言い訳したくても、嘘を重ねずに、とっとと認めてひたすら謝る、これっきゃないでしょうに初期対応を間違えすぎ。ああなるともう炎上必至よね。そのせいでお友達のマッツまでとばっちり受けて超かわいそうだし。

で、男らしさってなんだって話ですよ。あの雪崩は超危機的状況だと思うのですよね。そりゃー妻子を格好良く救ってほしいけど、たとえばトラックの前に飛び出した赤ちゃんや子犬を、身を呈して飛び込んで救えるのかっていう話だと思います。普通は足がすくんで、まず動けないでしょう。そこに、男と女ってのを持ち込むのはなしだと思うわ。このふたつが同じケースと言えるかどうかわかんないけどさ。わかんないけど、判断までの時間が短いときの反射に関しては責められるの酷だわー。これがタイタニックみたいにじわじわ系だったり、火事とかのもう少し時間の猶予があれば違うとは思うけど。やっぱりこれは、トマスの言い訳が支離滅裂すぎたのが悪いね。あげく、立場が悪くなったら泣いてすますってそりゃないぜ。おまけに、浮気の事実まで出てくるし、それをホテルスタッフに見られるし、パンツ一丁だし。

吹雪でプチ遭難した妻をトマスが助けに行ったのは罪滅ぼしなのか、勇敢さなのか。でもあのパターン、子供ふたりあそこに置いてったら絶対ダメだと思うから、あれも失敗アクションだと思うんだよね(結果オーライだったけど)。結局、トマスはとことんアホだってことが言いたかったのかな。そして最後のバス。あれは一体何だったかわからないけど、ついにはトマスの判断を待たずに行動したエヴァ。もはやジャンヌダルクの域でしたね。マッツはちょっとナイスアシストしつつ、ふしだら姉さんはバスに残留というのは、なんの示唆か。

時間を重ねた夫婦のあけすけさとかもちらほらあったし、そういえば突如差し込まれた裸の男たちがビールあおりながらサウナで絶叫みたいなシーンはなんだったんだろう…。トマスの思考か? なんかいろいろあるにはあるけど、この映画自体は、考えすぎの映画と認定したいと思います。あんまり固定概念に縛られず、もっとラクに行こうぜ。あ、そうか、あのおばちゃんこそがダイバーシティを体現するスーパーリバティパーソンだったのかな。
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by april_cinema | 2015-07-04 00:00 | Starter