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2015年 11月 29日
感想_マッドマックス 怒りのデス・ロード
b0130850_2149371.jpgはっちゃけてたなー! 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』iTunesレンタル鑑賞。核戦争により文明は崩壊し、大地は汚染され、限られた水とガソリンを奪い人々が殺し合う世界。元警官のマックスは、水を独占し人々を支配するイモータン・ジョー一味の襲撃を受け拘束されてしまう。そんな時、ジョーの部隊を率いていたフュリオサが、ジョーの妻5人を連れて逃亡。マックスはその追跡に巻き込まれて砂漠の中を行くことになり…。27年ぶりのシリーズ最新作!
10.21 ブルーレイ&DVD発売 レンタル同時開始 9.23[先行]デジタル セル配信 映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』公式サイト

この夏バズりまくって、アカデミー賞にも絡むとか絡まないとか言われている話題作、これは今年のうちに見ておかねばと鑑賞。確かにすごかったけど、全然好みじゃなかったわ。完全なデストピアもので、その中で作り込まれたビジュアルと、凄まじいカーアクションがとにかく繰り広げられるという展開。ストーリーに広がりはなく、追っ手と戦いながら逃げ、激しく争い、そして最後には逆襲に出る、って感じね。マックスのドラマは語られるず、フュリオサの背景が若干語られるけど、まあそれは味付け程度でしたね。

マッドマックスシリーズって北斗の拳の元ネタってことも知らなかったんだけど、確かにその物って感じの世界観。とりあえず全員クリーチャーみたいなルックスで、下っ端の兵士はみんなスキンヘッドの強面で、キーマンを演じたニコラス・ホルトは格好良かったなー。『蛇にピアス』の高良くんをちょっと思い出したようなそうでもないような。マックス演じるトム・ハーディは、顔に拘束マスク付けられてて、なんとなく『ダークナイト・ライジング』のヴィランだったとき風味もありつつ。シャーリーズ・セロンは坊主で体張ってました。イモータンはジョーカーを変形させた感じで、あのビジュアルもやばかったね。

アクションの部隊であり武器になる車もすごいのな。マッスルカーみたいなのと、どでかいタンクと、さらにそこから曲芸みたいなのもいれば、太鼓とギター(火を吹く!)のバンドカーもあり、まあすごかったわ。走りっぱなしの展開は『スピード』を思い出すようなそうでもないような。最後手前の、ニコラス・ホルトの大横転自爆はすごかったなー。

メインのキャラが女性たちってのが現代的だよね。5人の妻がさすがに美人ぞろいだったのも見目麗しく。ということで、ド派手アクションが好きな人にはオススメの1本でした。次の続編も決まってるみたいね。
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by april_cinema | 2015-11-29 00:00 | Starter
2015年 11月 14日
感想_恋人たち
b0130850_22391991.jpg生きていかねば。『恋人たち』11月14日公開。3年前に妻を通り魔に殺された篠塚は、今もやり場のない思いを抱えたまま。一時仕事ができなくなったこともあり、保険料の支払いも滞るほど。しかも、犯人に責任能力がなかったという最悪の判決まで出て、訴訟を起こすこともままならない。死ぬことも、殺すこともできず、篠塚は鬱々とした思いだけを飲み込みながら生きていた。平凡な主婦の瞳子も、同性愛者の弁護士の四ノ宮も、また同じように。
映画『恋人たち』公式サイト | 2015年11月14日(土)公開

橋口亮輔監督待望の新作は、その期待に応える傑作でした。重厚さは伴いながら、それでも生きる理由を示してくれ、いくばくかのユーモアも込められていて。冒頭の篠塚の独白シーンひとつで、この映画の本質が映し出されていた気がしたよ。完全なるリアリティっていうのかな。演技とはとても思えない、生きてる人そのまんまの台詞回し。もうこれでこの映画の世界を完全に構築してたと思ったわ。実際そのトーンは最後まで変わらず、すべての端役にまでちゃんと命が宿ってました。これはフィクションかもしれないけど、リアルそのものだって。だから、140分の長尺を感じさせなかったです。

篠塚の感じる通り、世間はくだらないことばかりだし、どうでもいいことで騒ぎ、おまけにバカばっかりだ。そんな世界で生きる意味がどこにあるんだ。一体なんなんだこれは。そんな気持ち、誰もがどこかで抱えている。どれだけ幸せに暮らしていても、時々その落とし穴は待っている。これは一体何になるんだろう。私はなんのためにここにいるんだろう。篠塚はその一番深い穴に落ちた。彼は何一つ悪くなかったのに。平凡な主婦も、同性愛の弁護士も、それぞれに大きかったり小さかったりする穴にハマる。僕たちのそばに、それはある。

それでも、だけど、僕たちは生きなくちゃいけないんだ。どんな苦しみや幸せが待っていても、そこで立ち止まる事はできなくて。理由なんてないし、意味だってなくていい。夢も別にいらない。ただ、生きなくてはいけない。それだけなのだ。それ以上でも以下でもないんだ。絶望でもないし、陳腐な希望でもない。でも、生きていれば、どこかで何かとつながることができるのも、それもまた本当のことなんだ。お腹いっぱい食べて、誰かと話して、少し笑えたら。篠塚にだって、テレビを観に来いと言ってくれる人がいた。先輩は、腕をなくして、きっと篠塚と同じ穴に落ちていただろうけど、今はこんなにも笑っている。あの東北から流れてきたという男は、震災によって土地を追われたんじゃないかと思う。怪しい準ミスにも何かがあったんだろう。そんな人生は、ぜんぜん楽じゃないけど、でも生きて誰かとつながることって悪くないって思わせてくれました。力強く。とても。

瞳子がふとおしゃれを始めるシーン。明るい音楽と合わせて、突然「ああ、生きないと」って思いまし。僕自身ここのところちょっとリズムが悪くてややふさぎ気味だったのだけど、このシーンで漠然と「頑張って生きないと」って思わされました。なんならちょっと涙ぐみそうなくらいに。そんなシーンじゃなかったかもしれないけど、でもなんかほのかな希望を見たんだよね。結局は彼女もどこに行けたわけじゃない。篠塚も救われたわけではない。四ノ宮だって。でも不思議と、救われたような気がしたんだよな。この感覚は、『その夜の侍』と似た感覚だったな。思いもよらないところで、人は救われる。

篠塚の職場、東京のいくつもの橋のチェックというのは、今の東京のメタファーだったんだろう。50年前に作られたいろいろなものにガタがきて、世の中のいろんなものが崩れかけてしまっている。もちろん、見かけはひび割れてても、中身はしっかりしているものもある。見上げれば高速道路に阻まれて、空は少ししか見えない。少しだけど、でも青空が見えて気持ちが晴れることもある。これこそ今の東京を象徴した絵だったんだろう。ラスト、空を見上げた篠塚の清々しさに、また、少し救われた気がしました。

この話をして『恋人たち』と名付けるセンス。僕は特定の恋人を指しているというよりは、すぐそばにいる"恋しい人たち"というニュアンスな印象を受けました。今年を代表する邦画ですね、間違い無く。
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by april_cinema | 2015-11-14 00:00 | MVP
2015年 11月 13日
感想_スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
b0130850_13153058.jpgトーンは暗いがシリーズで一番面白かったです。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。クローン大戦が続く中、パルパティーン議長が誘拐される。救出に向かったアナキンとオビ=ケンは、首謀者のドゥークー伯爵を倒すことに成功する。その頃アミダラは妊娠が発覚するが、アナキンは彼女が出産に際して命を危うくする夢を見るようになる不安に苛まれる。そんなアナキンを呼び出したパルパティーンは、彼女を救う力があることを囁き、アナキンはその力へと惹かれ…。

新三部作の完結編! 旧三部作との接続というノルマがあったからなのか、初めてストーリーらしいストーリーが語られ、アナキンが暗黒面に堕ちるに至った理由がまともに描かれてて面白かったわ。そこにビジュアル面の進化も合わさってて完成度高かった。冒頭の対ドゥークー戦、宇宙船のデザインからして洗練されていた位、バトルもスピード感が増していて、スマート。ラストの燃え盛る星の中でのアナキンvsオビ=ワンの師弟対決もCG全開すぎるとはいえ、それでも迫力ありました。

アナキンは思ったより簡単にダークサイドに堕ちちゃったのがちょっと残念といえば残念だけどね。結構な大転換なわけだし、もうちょっと外堀埋められて、どうしようもない葛藤の中で禁断の力に手を染めるのかと思ったけど、結局彼が見ていた悪夢は、自分が引き起こすであろう未来を勝手に見てしまい、その通りになったという自作自演状態。あそこで恐怖にかられずに自らを律していられたら、あの夢は消えていたんだろうな。でもま、前作よりは中2病感控えめだったとはいえ、マスターになれなくてアンフェアだって叫んだり、パルパティーンに簡単に懐柔されたり、あっさりデゥークーの首はねたり、残忍な布石は十分にあったからなー。

途中、マスター・ウィンドウも彼は彼で裏切ってるのかも、とか、パルパティーンと騙し合ってるのかも、とか、思ったけどそこまで複雑な仕組みはなかったね。でも4人のジェダイでパルパティーン急襲して、3人は瞬殺されておきながら、ウィンドウは一人でパルパティーンを追い詰めてたのも不思議なパワーバランス。かと思えばヨーダとパルパティーンは互角っぽかったし。てかライトセイバーで戦うヨーダが格好良すぎて惚れたよ! チューバッカもなぜか出てきたしね!!

ラスト、瀕死のアナキンがダースベイダー化するくだりは痛々しかったわ。ウルヴァリン的であり、キャプテン・アメリカ的であり、ヒーローはこうなる運命なんですかね。さて、ということで、フォーストは何か。ダークサイドとは、シスとは何か。などなど核心的設定には最後まで触れないまま六作が終わりまして、いよいよエピソード7となるわけですが、果たしてどんな展開になるのやら。やっぱりアナキンは「選ばれし者」だったってオチを期待してるんですが、舞台はエピソード3の30年後らしいから、無理かー!

今更だけど、これ、「遠い昔」の話なんですよね。宇宙って不思議だ!
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by april_cinema | 2015-11-13 00:00 | All-Star
2015年 11月 12日
感想_スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
b0130850_139497.jpgアナキン、中2過ぎ。『スター・ウォーズ/クローンの攻撃』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。共和国の秩序が徐々に崩れる中、アミダラは命を狙われ、成長したアナキンとオビ=ワンが護衛を任じられる。暗殺を阻止し、犯人を追ってたどり着いたのは遠く離れたカミーノ。そしてそこでは大量のクローン軍団が精製されていた。一旦ナブーへと避難した、アナキンとアミダラは、互いへの思いを募らせ…。そんな時、オビ=ワンが敵に捕まったという知らせが届く。

ジェダイがなんかパワーアップしてるー! 立ち上がりのシークエンスでジェダイができることいきなり増えたなと。暗殺者を追いかけるのはいいけど、すごい高所から飛び降りたり、飛行マシンにぶら下がったり、一気に超人化してるわ。もともと超人的という設定なんだろうけど、ここまでフィジカルにすごい動きは初めて見たよ。CGの進化に合わせてジェダイもできることが増えているというところでしょう。ライトセーバーはすぐ落とすし、すぐ超能力で引きつけるし。てか心操れたり、物動かしたりできるんだから、もうちょっと戦い方はいろいろあるんじゃないかという気がするぜ。

で、問題はアナキンの中2っぷりでしょう。自意識強すぎて不満たらたらなのは若気の至りとしても、10年ぶりの再会、前は10歳にもなってなかったガキが、アミダラを想わない日はなかった、ってどんだけませてんだよと。と思ったら、アミダラもその気かい!ってどんだけロリコンなんだと。何気にイチャイチャシーン多かったけど、いらねーなーって思ったわ。これはアミダラが次で死んで、アナキン暗黒面堕ちという展開ですかね? オビ=ワンの「いつかお前に殺される気がするよ」はさすがのジョークでしたね。未来、見えてるね〜! エピソード4〜6を見てる身としては、こいつ絶対ダースベイダーなるぜフラグ立ちまくりでモヤっとするわ。ルークも大概メンタル弱めだったけど、アナキンはそのはるか上をいってたね。ヘイデン・クリステンセンて他何出てたっけ?と思ったら、『ジャンパー』以外パッとしたの出てないんだね。『ジャンパー』も続編あるって話だったと思うんだけど立ちにえですかね。嫌いじゃなかったんだけど。

話が逸れましたが、相変わらず話の全容がよくわからないままノリで突き進むね。クローンを発注したというマスター・サイフォ=ディアスって誰やねん、と。あとパルパティーンはのちの皇帝ですよね? ダース・シディアスなんですよね? ってまだ明らかになってないからよくわからないけど、旧三部作と合わせるとそうなるよね? 隠す理由なくないかな。ドゥークー将軍もやたら強かったけど、ジェダイとしてはどうだったのか。マスター・ウィンドウはただのマスタージェダイの一人でしかないのか。

映像が進化してるからそれなりに「オー」って感じはあるけど、相変わらず話は面白くないな。さあ、ラスト1作、どう締めてくれるのか。ベイダーはいかにして生まれるのか!
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by april_cinema | 2015-11-12 00:00 | Starter
2015年 11月 11日
感想_スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
b0130850_2323890.jpg技術の進歩すごいね! 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で……。共和国の政治は腐敗し、議会転覆を狙う一味によって女王アミダラは捉えられようとしていた。そこに現れたのは、クワイ=ガン・ジンとその弟子オビ=ワン・ケノービの二人のジェダイ。彼らはアミダラを救うが、砂漠の星に不時着してしまう。そこで、彼らはとてつもないフォースを持つ少年アナキンと出会うのだった。果たして銀河系の運命は。

てことで新三部作に突入! もう映像がいきなり現代にそれになってて、技術の進化に素直に感動したわ。スター・ウォーズの歴史は、映像技術の歴史なんだね、とか思ったよ。旧三部作は特撮を駆使し、新三部作はCGを駆使し、おそらく最後の三部作は3Dでもんの凄いスペクタクルになってるんだろうな。アクションも、しょぼかった旧三部作とは雲泥の差で、相変わらずライトセーバーでのタイマンというオールドスクールなスタイルだけど、動きはだいぶ機敏になってたよ。盛り上がりはしなかったけど。

世界観は相変わらずで、ジャバ・ハットやヨーダがクリーンになってて感動。ドロイドも、時代的には旧三部作より古いのに、断然スペック高そうに見えたっけね。R2-D2も活躍したし。キャストは、リーアム・ニーソンが若くてえらい格好いいなーってことと、ユアン・マクレガーもこの頃はまだまだ青年だったのね、ということ。ナタリーも今より断然みずみずしくて素敵でした。で、影武者ってナタリーじゃないよね?って後から検索したら、まさかのキーラだった! 女王のヘアメイクと衣装がぶっ飛びすぎててわからないよ。でも検索候補にすぐ出てきたから同じ疑問持った人多かったのね。さらにウィキ見てたら、他の侍女にソフィア・コッポラがクレジットされてたよ! そう言われたら見覚えあるかも!!

さて。お話としては一応まとまってたけど、やはり序章という感じ。この少年がのちのベイダーであり、すでにそれを予見する描写があるというのは感慨深いね。でも、クワイの見る目が節穴ってことではないと信じたいから、どんなドラマが待っているのか。そしてサミュエル・L・ジャクソンの役所も気になるし、シスってなんやねーん!って話。次ではアミダラとアナキンが出来ちゃうって話だけど、結構な歳の差ですよね。その辺りも楽しみでごわす!
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by april_cinema | 2015-11-11 00:00 | Starter
2015年 11月 10日
感想_スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
b0130850_1134433.jpgつ、つまらなかった…。『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。あれから1年後、ルークたちはジャバの屋敷からハン・ソロを救出。ルークは再びダゴバに戻ると、ヨーダはその命を終えようとしていた。改めて、ベイダーこそが父アナキンであることを確認したルークは、ジェダイとして最後の戦いに挑む。

最後まで盛り上がらなかったわ。ハン・ソロ救出劇も、ずいぶんチープな作戦だし、ルークは結局ダゴバで何もしてないのに、ジェダイになっちゃっててオッケーなんすかね。ジェダイってなんなんですかね。メンタルが成長した感じは特にないんだけど…。そしてまさかのレイアが妹! 妹って! ルークより年下なの? うそでしょ!? 最初から好みの顔じゃなかったけど、ますます驚いたわ。

最終決戦前半、森の中でのチェイスはなかなか面白かったな。当時としては超最先端な映像だったんじゃないかなー。帝国軍のやられ方があまりにもあっけなかったり、ハン・ソロが後ろから肩をトントンとしてダッシュっていう古典的アクションも笑えたし。

で、問題のラストバトルだけど、やっぱりルークとベイダーの戦いがしょぼすぎる…! ライトセーバーで戦うのみだし、そもそもこのセーバーもなんなのかよく分からないね。切れるわけじゃないんだよね。銃弾的なものは打ち返せるわけだし。てかベイダーがオビ=ワン倒した(のか?)時はオビ=ワン消滅しちゃってたけどあれもなんだったのだろう。てっきり生きてると思ってたけど。エピソード7以降にでたりしないよね?

ベイダーへの説得もよくわからず、決裂したと思ったら皇帝さまとご対面。この皇帝さまも途中から存在感出してきたけど、何者なのかも能力もまるでわからず、でもルークってベイダーとの戦力差もすごいのに、その上の皇帝さまじゃさらにかないっこないはずなのに、ポーンて投げ出して終わっちゃったね…。この結末で帝国軍を倒しましたってわけにはいかんだろ〜よ。

そもそも論ばっかりだけど、最後まで帝国軍と反乱軍の構図の全体感はわからないまま。銀河の秩序もわからない。でも、それは2015年に見てるからそう思っちゃうってことかもしれませんわ。なんかの記事で、「この映画は現実世界とは完全に切り離された世界を描いているからいい」ってあって、確かに地球なんてこれっぽっちも出てこないし、変に現実めいた設定がないことこそがいいのかも。そして、宇宙人と宇宙船出まくりのB級ぽいディテールが馬鹿受けしたってことだよね。そう考えると納得行く気がする。この映画は、リアリティ云々ではなくて、「冒険」の映画なんだよね。C3POも言ってたもんね。

シリーズ見たことなくても、ダースベイダーもC3POもアナキンもヨーダもチューバッカも聞いたことあったけど、意外にルークの名前ってぜんぜん出てこないね。主人公に魅力がないのが、唯一のスターウォーズの欠点だったんじゃないでしょうか。あとレイアが可愛くないこと。

さて、新3部作はどうなっているのか。なんだかんだで楽しみだわー。
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by april_cinema | 2015-11-10 00:00 | Starter
2015年 11月 09日
感想_スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
b0130850_2145951.jpgなんかよく分からない展開! 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。デス・スターを破壊したものの、帝国軍の反撃に苦しめられていた反乱軍。ルークは、オビ=ワンの幻影の指示により惑星ダコバへ到着。そこでヨーダの元、ジェダイになるべく訓練を行う。その頃、ハン・ソロやレイアは、旧知のランドの裏切りにより帝国軍に襲われ窮地に。ルークは修行もおわらにうちに彼らを救うべく飛び出して…・・。

旧3部作の真ん中、なんだかエピソードがやたらと細切れに展開していく気がしてニントモカントモ。まず冒頭のシーン、ルークは不用意に怪物にやられて死亡寸前。でもフォースの力で助かったけど、その力っていつの間にマスターしたんだっけ? ソロのおかげで助かったとはいえ、ヒーローらしからぬ行動とピンチ。頼りないぜ…! 後からウィキ読んだところ、撮影前にルークの人が顔に怪我しちゃったから無理矢理シーン追加して整合性とったとか…。ま、それも笑い話か。

ヨーダと会ってからも、いまいちどんな修行してるのかよくわからず、苦労も伝わらないままあれよあれよで能力はレベルアップしている風。でもそれを捨てて飛び出しちゃうルーク。少なくとも、メンタルは成長してないって言えると思いますこの時点で。そして相変わらずフォースの力には何の説明もない。あえてだろうけど。

で、なんか大した盛り上がりもないままに、まさかのベイダーとの対面。手も足も出ないのに、ベイダーの味方になることは拒み、一丁前に脱出。ベイダーの親心がみすみすルークを逃したってことなんだろうけど、ルークの成長が全く語られないのなんなんだろう。旧作ってことで心静かに見てるけど、今劇場公開してたらボロカス叩かれそうだな。それも含めてレトロ感を味わうべきなんだろうな。大体ダースベイダーの強さもさっぱり描かれてないから、どのくらいの敵なのか見当もつかないぜよ。てか、ルークの父親だったことには驚いたけど!(その設定知らなかったです)

3部作の真ん中にありがちな中だるみというか、どこにも辿り着かない感。でも最後のハン・ソロ冷凍保存されちゃうのこわー! しかも宇宙に放り出されちゃうのなー!
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by april_cinema | 2015-11-09 00:00 | Starter
2015年 11月 08日
感想_スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
b0130850_20564593.jpgついに観始めました! 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』iTunesレンタル鑑賞。遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。帝国軍の圧政に対して反乱を起こす反乱軍。レイア姫は、帝国軍の拠点であるデススターの設計図を盗み出すことに成功するが追っ手に捕まってしまう。しかし間一髪で、そのデータをR2D2にコピー。C3POとともに脱出したR2は、ある星でルークという青年と出会う。そして、レイア姫が探していたオビ=ワン・ケノービという男もそこにいた。彼は、かつて帝国軍と戦ったジェダイなのだった。

いよいよ来月に迫ったスター・ウォーズの新作。なんかすごい祭りになりそうなので、その流れに乗るべく6作全部観ることにしましたよ。てことでもちろん公開順に観ます! いやーこれを40年近く前に作っていたと思うとすごいねー。もちろん今見たらチャチさはあるよ。でも40年前でしょ、すごすぎるわ。宇宙のシーンも戦闘シーンもライトセーバーも宇宙のキャラたちも。変にリアルすぎない愛らしさが、なんか今も古びなくていいね。と、妙にほっこりした気持ちで見ました。

展開は、最近の作品とは比べ物にならないゆるさですね。設定も甘々だし、宇宙規模の割になんだかとんとん拍子なストーリー、デススターの警備はどうなってるんだとか、宇宙の秩序も不明、そもそも帝国軍と反乱軍の大枠の設定もまるでよくわからないなど、突っ込みどころは無限にありそうだけど、まあ最初から6部作とか言われてたわけだし、それはおいおい明らかになってくのかな。

一番思ったことは、主役扱いであろうルークの印象がものすごく薄いこと。ヒーロー扱いなはずだけど、ハン・ソロの方が美味しいとこ持ってくしジョークも冴えていてなんかかっこよく見えるし、オビワンもミステリアス強そう(あの絶対死んでないだろフラグ!)、C3POにR2D2も愛らしいし、チューバッカは図体でかいのに弱そうなのも面白い。やたら気の強いレイア姫もいいじゃないか。で、ルークは? ジェダイの血を引いてる感じ、全くなかったよ! でもそれも、これからの布石だったんだよね、きっと。

しかし改めて、このシリーズが後の映画にものすごく影響与えているんだろうことを薄々感じたなー。『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』なんて完全にフォロワー作品だったんですね。気づいてないだけで、他にもすごいいろいろありそう。そういうつながりとか、いろいろ読み漁りたくなっちゃうけど、とりあえずまずは3部作見てからにしよっと。繰り返しになるけど、40年近くの作品を今も楽しめるってものすごいことですよね。
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by april_cinema | 2015-11-08 00:00 | All-Star
2015年 11月 03日
感想_アメリカン・スナイパー
b0130850_19252512.jpg何も生まないな、戦場は。『アメリカン・スナイパー』DVD鑑賞。テキサス出身のクリスは、アフリカでアメリカ大使館が攻撃されたテロ映像を見て、軍隊入りを決意。その後9.11もあり、「シールズ」の一員として、イラク戦争に派遣されることに。そこで彼は狙撃に才能を発揮し、いつしか彼はレジェンドとまで呼ばれるように。家族を国に残しながら、それでも敵を倒し、同志たちを守るために、4度にわたって戦争に参加したクリス。いつしか彼の心は蝕まれていった…。
映画『アメリカン・スナイパー』オフィシャルサイト

今年のアカデミー賞を騒がせ、アメリカで空前の大ヒットになったというイーストウッド作品をようやく鑑賞。楽しい映画じゃないとは思ってたけど、想像を絶する重く、苦しい映画でした。作品の7〜8割は戦場シーン。初めての任務で、女性と子供にも銃を向ける緊張感から、やがて取り憑かれたように敵のスナイパーを仕留めることに文字通り命をかけ、多くの敵を討ち、同時にたくさんの見方を守ったクリス。だけど、伝説というニックネームも虚しさがつきまとう。帰国後、彼に命を救われた兵士はクリスを英雄だと称えるが、それすらも漂う空気はあまりにも寒々しい。

クリスは信じる道を行ったにすぎない。でも、アメリカ側から見たからこれは英雄でこそあれど、イラク側から見れば彼は悪魔であり侵略者だった。劇中、戦争の目的は明らかにされないまま、ただただ敵の重要人物を追い、民間人も巻き込みながら戦いを繰り返す。そこに人間らしい感情はなく、文字通りの命の奪い合いがあるのみ。でも、誰もそこに疑問を感じない。わずかに疑問を口にするセリフもあったけれど、それはあっという間に銃声にかき消され、砂埃の中で見えなくなってしまう。それが戦争の実態なんだろうか。

退役軍人のPDSDは、『ハートロッカー』や、『マイ・ブラザー』なんかでも描かれてた通り。これがアメリカでヒットするということは、それだけ多くの人が関心を持ち、心を痛めているということでもあるんだろうか。クリスの中にはいつまでも銃声は鳴り止まず、愛する家族を前にしてなお、それは止められなかった。そして、ようやく克服したかのように見えたところで起きた悲劇。この映画、クリス自身の自伝の映画化だそうだけど、彼はこの完成を見ずにこの世を去ったそう。彼が亡くなったのは2013年、なんとまだ39歳。僕と3つしか歳が違わないという。想像を絶する悲劇に、言葉が出ませんでした。

戦争の悲劇と、運命を曲げられてしまったひとりの男。彼は英雄ではなく、犠牲者だったと思うと胸が痛みます。クリスのご冥福を祈ります。それにしても、役作りで18kg増量というブラッドリー・クーパー。別人の域の役者魂、しかと焼き付けました。ハングオーバー野郎がこんなに売れっ子になるなんてね〜。
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by april_cinema | 2015-11-03 00:00 | Starter
2015年 11月 02日
感想_ソロモンの偽証<後篇・裁判>
b0130850_11183221.jpg嘘は、真実は、誰を守れるのか。『ソロモンの偽証<後篇・裁判>』DVD鑑賞。ついに、学校内裁判が始まった。被告は、柏木殺害容疑のかかる大出。検事、藤野。弁護人、神原。先生、親、生徒、刑事、学校関係者を巻き込み行われた5日間の戦い。そして、予想もしなかった真相とは。
映画『ソロモンの偽証』オフィシャルサイト <前篇・事件>2015年3月7日(土)、<後篇・裁判>2015年4月11日(土)公開

劇場で観れなかった後篇をようやくDVD鑑賞。基本的には原作の筋をなぞった感じで、演出のテンションは前篇同様になんか重くてちょっとわざとらしくて、あんまりハマれない感じだったけど、原作では読み取れなかったものが実写になることで見えてきたなって思いました。大出を糾弾する場面や、神原の告白なんかは、真に迫る感じもあったし。

宮部さんが描きたかったことは、嘘は果たして人を守れるのか、ということ。事件が起きた後に校長先生がした判断。生徒に何を隠し、何を伝えるのか。マスコミには、そして警察には。生徒を守るための行為だったけれど、それは第二の悲劇のきっかけにもなってしまった。では樹里のついた嘘ははたして。彼女自身を守ることができたのか。でも、松子の悲劇は果たしてどうなるのか。そう、嘘では誰かを守ることはできないのではないだろうか。

でも、だからといって真実ならば誰かを守れると言い切れるのだろうか。嘘をついていない森内が守られることはなかった。神原の告白は柏木くんを救いはしなかった。樹里の嘘を暴くことになった。しかし大出は守られた。一方で、隠されていたものも明らかになった。必ずしも、真実が、本当のことが誰かを救うとは限らない。いや、誰かを救うと同時に、誰かを傷つけることもある、というほうがリアルなんだろうな。

てことを言いたかったんだと思う。大人には大人の、学校には学校の、子供には子供の都合があり、人生がある。そこには嘘も、本当も、どっちもあるだろう。善意の嘘もあれば、悪意を剥き出しにした真実だってある。その中で、自分を守れるものは、藤野涼子のいうとおり、自分だけなのだ。乗り越えるべきは自分なのだ。柏木くんが乗り越えるべきは、屋上のフェンスではなくて、自分自身を苦しめた自意識だったのだ。そうして、子供たちはやがて大人になっていく。裁判を始めた動機は、本当のことが知りたい、だった。大人たちに与えられる回答や結末ではなく、自分たちで掴み取る真実。そうすれば胸のモヤモヤは晴れるはず、そう思っていただろう。でも、結果は、胸のすくようなハッピーエンドではなかった。傷つく人、傷つける人を作るものだった。勝ちも負けもない限りなくグレーなものだった。でもそれが社会であり、世界なのだ。それを知るのが、きっと14歳なんだろう。

映画としての独創性や面白みにはやや欠けたけど、原作の強さを活かした作品だったように思います。原作で読み解ききれなかったコアに気付かせてもらえて、自分的にはとてもすっきりしました。藤野涼子ちゃん、安藤玉恵さんに似てる気が。あと井上判事役の子がなんか良かったな。そして塚地さん、前篇に続いていいお仕事。あの遣る瀬無さに胸が詰まりました。

前篇の感想はこちら。
感想_ソロモンの偽証<前篇・事件>
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by april_cinema | 2015-11-02 00:00 | Starter