タグ:ドキュメンタリー ( 76 ) タグの人気記事

2015年 03月 14日
感想_ディオールと私
b0130850_11154889.gifホワイトデーにはディオールを(無理だろ)。 『ディオールと私』3月14日公開。2012年、ディオールのデザイナーとして迎えられたのは、ラフ・シモンズ。そのニュースは驚きとともに迎えられた。初めてのオートクチュールで、初めてのコレクションまでの、ラフを巡る8週間に迫る。
映画「ディオールと私」公式サイト

ラフ・シモンズの顔初めて見たけど、インテリな感じでデザイナーっていうよりIT企業のCEOみたいだったな。もちろん着てるものはすごいオシャレだったけどね。ってことで、面白かった! あんまり深いところまでは入ってなかったからお仕事エンタメ的に観れたところあるかもしれない。

まず、ラフが王様すぎて笑えたわ。アート作品見てインスパイアされたら、この絵と同じ柄の生地作って! だし、フィッティングしてジャケットがほしくなったら、明日までに作って! だし、コレクション会場の壁が気に入らなかったら、全部生花で埋め尽くして! だし。ビッグメゾンのディレクターってこんな感じなのか!? でもそのSっぷりがカリスマ感じさせてよかったねー。ショーの前日にアトリエのみんなにお花と手紙を贈っちゃったりもしてね。ただ、やっぱり仕事は素晴らしいんだろうね。言うだけのことはある、って感じ。自分もこういう不言実行的なリーダーでありたいと思いました。

そしてアトリエの職人たちがナイスな感じ。もうちょっとキャラや仕事内容が知りたかったけど、みんな誇り高くディオールを愛していらっしゃるのね。ディオールと私の「私」はラフだけではなく、スタッフ全員をさしているんだと思うわ。ラフのパートナーがゲイの男子ってのもわかりやすくてなんかいいね。ラフ自身がどうなのかはわからなかったけど。

コレクションはもちろん大成功。壁一面の生花はすごかったし、ちょっとしか見れなかったけどオートクチュールは素晴らしいものばかり。ドレスのスカート丈短くしてパンツと合わせちゃうのかっこえー! いい服ほしい熱がものすごく高まったわ。ラフ・シモンズの服ほしーー! あと、お約束のアナ・ウィンター登場。あとミューズのマリオン・コティヤールもいたね。ショーの最後、ランウェイに出るのを嫌がるラフのナーバスな感じも、人間らしくてよかったね。でも腹くくって最後はちゃんと締めるしね。

てことでファッション好きならきっと楽しめるだろうドキュメンタリでした。
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by april_cinema | 2015-03-14 00:00 | Starter
2014年 12月 20日
感想_みんなのアムステルダム国立美術館へ
b0130850_2036215.gif期待はずれだけど。『みんなのアムステルダム国立美術館へ』12月20日公開。改築が延期に延期を重ねたアムステルダム国立美術館。その舞台裏を描きつつ、ついに完成したその姿をお披露目する!
映画 『みんなのアムステルダム国立美術館へ』公式サイト

前作(感想_ようこそ、アムステルダム国立美術館へ)から早4年、ついに完成したのね、美術館も映画も、と期待に胸膨らませての鑑賞。しかし、映画としては期待はずれだったわ! 前作からの展開を楽しみにしてたのだけど、続編というよりは完全版という感じの体裁。序盤は前作でやったゴタゴタのダイジェストで、あれこれ前に観たよな?ってやつばかり。えー、つまらんよ、そんなの。終盤ようやくその後の顛末を追いかけてはいたけど、もう特にインパクトある部分はなく、無事に完成めでたしめでたし、という感じ。

初見ならこれでいいけど、前作観た人間としてはかなり物足りなかったなー。最終プランの詳細とか、美術館関係者の思いとか、市民の声とか、もっとたくさん拾ってほしかったけどねー。改修が伸びまくった元凶とも言えるサイクリスト団体の存在もそんなに出てこなかったし。ま、仕方ないのかしらね。前作ですでに8年くらい撮り続けてたし。

映画としては特段見るところはなかったけど、でもいよいよ本物の美術館に行きたい気持ちがマックスに! いつの日かのオランダ旅行を楽しみにしたいと思います。
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by april_cinema | 2014-12-20 00:00 | 6th-man
2014年 09月 27日
感想_聖者たちの食卓
b0130850_14255621.gif驚くべき光景! 『聖者たちの食卓』9月27日公開。インド北西部の都市アムリトサル。この地にあるハリマンディル・サーヒブはシク教の総本山。そしてここでは、毎日無料で食事が提供されている。シク教の、宗教、階級その他いかなるものも関係なくすべての人間は平等である、という教えを体現するもの。その驚くべき様子をカメラがとらえる。
映画『聖者たちの食卓』

いやいやいや驚くべき光景の連続だったなー。冒頭のインドの風景から、そして無料食堂の一部始終まで、そのすべてがどこを切り取ってもエキゾチックのてんこもりで美しかったわー。どでかい鍋に、無数の食器、そして大量の食材が運ばれ支度が始まる。野菜を切り、カレーを煮込み、ナンをこね、焼き、という行程がすごいスピードとボリュームで行われていく。やがてどこからともなく大量の人々が集まってくる。靴を脱ぎ、足を洗い院内へ。皿、カップ、スプーンが配られ、席に布が敷かれ、座るとすぐに食料の支給が始まる。本当に流れるように進んで行く一連の作業からまったく目が離せない。ナレーションも一切ないというのに!

『めぐり逢わせのお弁当』もそうだったけど、インドってこういう人海戦術システム作りに優れてるのか?? あれに匹敵する脅威の流れ作業だったなー。しかも機械化されてなくて全部手仕事なうえ、そのすべてが無料奉仕だそうで、何から何まで桁違い。もう500年だか、この無料食堂は続けられてるんだって。毎日10万食も。なんて尊いのだ。観る限り欧米人とかはいなかったけど、旅行者もOKで本当に誰でも入れるらしいから、場違い感は半端じゃないだろうけど行ってみたいな…。

いやー本当にすごかったな。物語なんて一切ないのに自然に立ち上るストーリー。ドキュメンタリーの力を感じる1本でした。監督はベルギーのシェフ夫妻だって。食に携わる人間として感動したというのもよくわかるわ。団らんや、奉仕の精神など、いろんな美しさを教えてくれる1本でした。
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by april_cinema | 2014-09-27 00:00 | All-Star
2014年 02月 22日
感想_ドストエフスキーと愛に生きる
b0130850_12181295.gifあんまりドストエフスキー関係ない。『ドストエフスキーと愛に生きる』2月25日公開。ドイツ在住のスヴェトラーナは84歳にして現役の翻訳家。古い家に暮らしながら、文学を翻訳し続ける。彼女は戦中にウクライナからやってきた移民だったが、今回60年ぶりにキエフを訪ねることに。孫のアンナと、過去をめぐる旅。彼女の数奇な運命をとらえたドキュメンタリー作品。
映画『ドストエフスキーと愛に生きる』公式サイト

うむ、タイトルほどドストエフスキーに重きがあるわけではなく、あくまでスヴェトラーナさんの半生に迫ったドキュメンタリーでした。序盤は、彼女の今の暮らしぶりが描かれ、中盤からはキエフを訪ね、過去を掘り起こしながら彼女に何が起こったのかが語られるというスタイル。そのあたり、先入観とギャップがあったけれど、なかなか知り得ない歴史だったな。

戦中、まだ15歳とかの少女だったスヴェトラーナさん。父親はスターリンの粛正で捉えられたり、キエフがドイツ軍に占領されユダヤ人の大虐殺を目の当たりにしたり、相当な悲劇を経験している。さらにドイツ語ができたため、上官の通訳を務めたり、母親はそこで家政婦になったり。それがあったからこそ生き残れたというなんともつらい運命。

戦争の影にはそんなこともあったんだな、という人生。でもさすが文学と向き合って来た人だけあって、ぽろりぽろりと宝石のような言葉が飛び出したり。テキストとテキスタイルは同じ語源。どちらも糸を正しく編むことが必要だとかね。ああ、ドストエフスキーをちゃんと読まないとなぁ。
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by april_cinema | 2014-02-22 00:00 | Starter
2013年 12月 21日
感想_キューティー&ボクサー
b0130850_011084.gif楽じゃない。でも。『キューティー&ボクサー』12月21日公開。ニューヨーク在住のアーティスト、ギュウちゃんこと篠原有司男80歳。そしてその妻であり、一児の母であり、これまたアーティストである乃り子。ブルックリンのアトリエハウスに暮らし、貧しくも製作を続けるふたりの姿を追ったドキュメンタリー。
映画『キューティー&ボクサー』公式サイト

強烈なビジュアルインパクトに興味をそそられた一作。アート系ドキュメンタリーの夫婦もの、そしてこのタイトルとなると、『ハーブ&ドロシー』のフォロワーかと思わせるけど、そんなに単純な作品じゃなかったよ。アート好きの仲良し夫婦、なんて簡単には終わらせられない戦いの記録だったわ。撮影期間はどのくらいだったんだろう、数ヶ月か半年かそれ以上かわからないけど、この夫婦が出会ってからの40年以上に渡る歴史が垣間見える1本でした。

とりあえず二人のキャラクターがいいのね。80歳になってギュウちゃんはなお健在も健在で、代名詞ともされるボクシングペインティング(グローブに塗料つけてキャンバスに向かってひたすらラッシュしてペインティングする!)を激しく繰り出す。思いのほかサマになっているパンチの連打に圧倒される。意味とか理由を越えた熱量と勢いはすごいものがあるな。これ、ライヴで観てみたいわ。若者が作品性以上にプロセスに興味を持つのもよくわかる。なんか40年以上暮らしていながら英語もほどほどっぽいし、アーティストとして決して成功しているとは言い難いながらも、バイタリティある生き様に魅せられる。

そのそばにいて、毒づきながらも彼を支える乃り子。彼女もアーティストでありながら、ギュウちゃんに比べたらよほどまっとうなんだと思うと、この40年は本当に苦しいことのほうが多かったんじゃないかと思う。貧乏なのに、ギュウちゃんはアーティストとして自由に振る舞っている。そのそばで子供を育て、生活をなんとかやりくりするのは生半可なことじゃなかったろうな、と。ふたりの作品が少しでも売れるようにと行動する様子は、切実さがものすごい。おそらく美術を志すほとんどの人がこういう生き方をしているんだろうと思うし。でも、やっぱり作り続けたというふたりに、尊敬の念を抱くわ。自分は真似できるだろうか? いや、きっと挫折しているだろう。乃り子さん、なんか西原理恵子さんがちょっと頭を過ぎったな。

乃り子さんの、もう一回やり直せるとしても同じ道を選ぶというその言葉が美し過ぎて。映画公開にあわせて、パルコミュージアムでこのふたりの展示がなされるらしい。それもあわせてチェックしなくっちゃネ!
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by april_cinema | 2013-12-21 00:00 | Starter
2013年 12月 14日
感想_バックコーラスの歌姫たち
b0130850_232413.gif境界線の話だな。『バックコーラスの歌姫たち』12月24日公開。素晴らしい歌唱力を持ち、数々のスターたちと共演する女性たち。マイケル・ジャクソン、ローリング・ストーンズ、スティング、ブルース・スプリングスティーン、etc.。彼らもお墨付きのその実力で、ソロデビューを目指す者、あくまで裏方に徹する者、その人生に迫ったドキュメンタリー。
映画「バックコーラスの歌姫たち」公式サイト

これは構成がお見事だなー。前半はさまざまなコーラスガールたちの存在を紹介し、その歌唱力と豊かなキャラクターに注目させる。そして後半はしかしそこからスターになるには、大きな溝があることを示す。歌う才能だけではスターになれない。そこには何が必要なのか。運なのか、人脈なのか、それとも。

バックコーラスという、日陰のイメージに光を当てている時点でまず面白いです。スティーヴィー・ワンダーやミック・ジャガーなんかも登場して、歌姫たちを揃ってほめあげ、そして実際に彼女たちと共演したときのエピソードを披露。いちバックコーラスを越えて、メインアクト級の存在感を示しているのはリスペクトやわー。とにかく当たり前だけど総じて歌が上手いので、聞いてるだけで惚れ惚れしますな。

しかし、その裏にはいろんな苦労もあって、コーラスが歌った歌が、別のグループのレコードとして発売されていたり、なんてエピソードも。口パク要員にされてしまうなんて、本当にあるんですね。。ライヴで音源流すよりも酷い話だね、レコードとして発売しちゃうなんて。訴訟問題になったりしなんでしょうかこれは…。

で、いちばん興味深いのは、それだけの才能があるわけだから当然ソロデビューも考えるし、実際にした人も多いけれど、売れるかどうか、スターになるかは別問題だってこと。音楽業界というビッグビジネスの中で埋もれてはならないし、運やコネだってもちろん必要だし。でもいちばん重要なのは、主体性だったり音楽に対する姿勢だったりするのかもしれないというくだり。前で、センターで歌うことへの執着心も必要だし、さらには音楽を通して聞く人たちに何を届けたいのか、そういうものがあるかないかが分かれ目という人もいた。これはわかるような気がするなー。キレイな音を奏でるだけで満足したり、ただ歌うことが好き、だけでは突出できないんだろうねきっと。歌が上手い人、歌が好きな人ってのは、そりゃアメリカにはたくさんいるだろうから、やっぱりそれ以上のナニカがないと難しいんだろう。

でも、すべての人がスターになる必要はないし、なりたいと思うかどうかも別だし、彼女たちは彼女たちの誇りを持って生きていて、ちゃんとそれを見ている人もいるし、本人たちも理解しているという終わり方もよかったと思います。ドキュメンタリーながら、ドラマがあって、聞き応えあって、ビッグネームが出て来て、エンタメ度高かったです。クリスマスシーズンに楽しく見れる1本ですね。
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by april_cinema | 2013-12-14 00:00 | All-Star
2013年 11月 16日
感想_ファッションを創る男〜カール・ラガーフェルド〜
b0130850_2216255.gif業界好きには響くわー。『ファッションを創る男~カール・ラガーフェルド~』11月16日公開。シャネルのデザイナーとして知られるカール・ラガーフェルド。彼に迫った300時間ものインタビューから編集されたドキュメンタリーが到着! 知られざる幼少時代から、デザイナーとしての矜持まで、カリスマの内側が明かされる!
11月16日公開『ファッションを創る男~カール・ラガーフェルド~』

おおお、気になる〜!と思ってたこのドキュメンタリ、2007年に制作されたのね。なんで日本公開こんなに遅いんでしょうか。よっぽど高かったのかしらね。ま、5年以上がたってはいるけど、十分に楽しめたわ。これは彼の名前を知っていて、ファッションにある程度興味ある人なら楽しめると思います。というのは、踏み込み自体はけっこう浅くて、なんとなく彼の身の回りの映像が流れてはいくけど、その内面にはいまいち迫り切れてないから。だったらせめてもう少し来歴とかの情報を挟んでくれてもいいのにね〜。

でも、しょっぱなの、大量のクロムハーツから身につけるアクセ選びのシーンですでに圧巻。やっと選んだかと思ったら予備を袋にかっこんで、ズッコケさせてくれました。型破りすぎだぜ。で、周りを見回せば資料の山に大量の服、とまあデキる男は違いますわな。そんな感じで、華やかなりし姿が延々と映し出される。コレクションのバックステージ、みずからシューティングするロケ現場、そしてショーに登場したニコール・キッドマンとのツーショット。彼が何者かはわからないけど、大物だってことだけは十分にわかるわ。

ドイツ生まれで、厳格そうな母に育てられ、ファッション業界の人間として変化を愛し、マンネリを嫌う。いつもサングラスに素顔が隠されていたけど、なんとサングラスしてないシーンが数回登場! 思いのほかイケメン! そしてゲイであることも普通にカミングアウト。なんて先進的なお人なのかしら。自分に自信がないとこうは振る舞えないだろうなー。

てことで、これまで白髪グラサンの怖そうなおっちゃん、という印象が、クールでカッコイイ80歳オーバーの老紳士に変わりましたわ。憧れすら覚えました!
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by april_cinema | 2013-11-16 00:00 | Starter
2013年 10月 19日
感想_マイク・ミルズのうつの話
b0130850_2024390.gif難しい問題だ。『マイク・ミルズのうつの話』10月19日公開。今や日本人の15人に1人がかかるとも言われているうつ病。それは2000年以降、一般的な言葉になり、広く知られるようになってきた。映像作家マイク・ミルズは、日本を舞台に、2006年の春から夏にかけて5人のうつ病を煩う人たちの日常を追う。うつ病とはなんなのか。彼らは何者なのか。これからの時代を占うドキュメンタリー。
映画『マイク・ミルズのうつの話』公式サイト

恐ろしく稚拙な感想になってしまうけど、難しい問題だな。うつ病に関してなんの知識も持ち合わせないし、周りにいるのかどうかもよくわからないけど、周囲の人間としてどう対応していくべきなんだろう。いや、もしかしたら自分もいつかそうなるんじゃないだろうか。そんな漠然とした不安感が広がった。そう、情報によって誘導されることもあるんじゃないかなって思ったんだよな。知らなければ気のせいで終わっていたのに、知ってしまったがために流される感じってあるんじゃないかと思う。いや、流されることを責めるつもりもないし、ただ自分がそうなるのはちょっと怖いなって。弱いところがあると自覚しているだけにさ。病は気から、って真理でもあると思うので。

うつという言葉を一般的にしたのが、うつ病の薬を売るグラクソスミスクラインのCMだという話。「心の風邪をひいていませんか」という広告を見た記憶はないんだけど、これにより認知が広まり、ここからうつ病のサイト(同社が出資している)へのアクセスが増え、薬を求める人も増加したという構図。ネガティブにとらえれば、これはまさに自作自演にほかならないとも受け取れるわけで。実際にドキュメンタリーに登場する2人の女性は、そうとは知らずに利用していた。

イメージでいうと、うつ病とはもっと引きこもっているものかと思っていたけど、普通に仕事をしながら病気と闘っているんですね。それは確かにすごく大変だろうな。しかも人には見えないし、痛みや苦しみは数値化もできないし、うつに限らず病気やストレスへの対応というのは難しいよね。気を使うのがいいことも、使わないほうがいいことも、ケースバイケースだろうから。知っていることで生まれる暴力、知らないことで生み出してしまう暴力。その境界線がどこにあるのか見極めが本当に難しい。

うんうん唸りながら考えてしまいました。ひとりは、農家の娘だったら病気にはなってないんじゃないか、って言っていた。やっぱり都市のストレスというのが病気を生み出しているんだろうか。また別のひとりは、疫病みたいなものだとも言っていた。世界や歴史の大きな流れの中で、これはいつか克服される病なのだろうか。

ひたすら悶々としてしまう映画で、見たくない現実だったな、という印象です。見たくない映画ってことでは決してないんだけど。ああ難しい。。
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by april_cinema | 2013-10-19 00:00 | Starter
2013年 05月 18日
感想_ビル・カニンガム&ニューヨーク
b0130850_0432179.gif撮って撮って、オレも撮って! 『ビル・カニンガム&ニューヨーク』5月18日公開。青いジャンパーをきて、自転車を飛ばし、そしてカメラを構える。その男の名はビル・カニンガム。ニューヨークで日々ファッションスナップを撮り続ける男。あらゆるセレブも、ファッションエディターも一目おく彼の日々に迫る、傑作ドキュメンタリー!
映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』公式サイト

なんだこの人、超かっけーーーー! 見た目ただの気のいいおっちゃん。てか、おじいちゃん。別に写真だって撮り方だって、特別な何かがあるようには見えない。だけど、圧倒的にスペシャル! 震えるほどにオンリーワン! 本当に格好いいんですけど!!! 彼の仕事は、ニューヨークタイムズの名物コラムである「ON THE STREET」の撮影&執筆。ここに掲載されることがステータスであり、彼の目は本物のファッションを見抜く。ただのブランド志向もダメ。どっかのコピーもダメ。彼が求めているのはオリジナリティとアイデアの萌芽なのだ!

継続は力なり、そして好きこそ物の上手なれ、とはこのことなのかな。昼は町中をスナップしまくり、夜はパーティなどの社交場に出没。ときにはフランスのショーにも出向く。本人はいつも決まった青い作業着で、さほどファッション好きにも見えないのに、不思議なもんだなー。でも本当に彼は好きなんだろうな。洋服と、そしてそれを楽しんで着こなす人を撮ることが。だから周りにも伝わる。アナ・ウィンターにだって一目置かれるわけだ。バラックのようなアパートに暮らし、つましい生活をしているっていうのに。そんなギャップもまた彼の伝説をさらに高めるよね。

フランスの芸術文化勲章まで受けているというのに、彼は自分のやっていることを仕事じゃなく喜び、と言い切る。それは謙遜でもなんでもなくて、心底本音なんだろう。あーやっぱ最高にカッコいい。ニューヨークで会えなかったことが本当に残念だよ! 撮ってくれなくてもいい。ビル、あなたを撮らせてください!
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by april_cinema | 2013-05-18 00:00 | All-Star
2013年 05月 11日
感想_私が靴を愛するワケ
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もっとフェチにできたはず。『私が靴を愛するワケ』5月11日公開。靴、それは女性たちを虜にして離さないアイテム。クローゼットいっぱいに靴を買い込む女性から、とにかくハイヒール中毒な女性まで。いつの時代も女性たちは靴に魅了されてきた。その女と靴の関係をめぐるドキュメンタリー。マノロ・ブラニクやクリスチャン・ルブタンなど人気シューズデザイナーの証言つき!

おお、これは斬新な切り口のドキュメンタリーですごい楽しそうだと意気込んだけど、なんか浅くて期待はずれだったなー。説得力がないんですわ。確かに靴マニアがいっぱい出てきていかに靴が好きか喋ってはいるけど、ただの素人のおしゃべりって感じだし、セレブたちもちらっとは出てくるけど、彼女たちのそれは道楽感があるし。なんかもっと神秘的な存在としてフォーカスできたんじゃないかなーとか。

一応心理学者とか社会文化学とかも持ち出してはいたものの、やっぱり説得力に欠ける。おまけにブラニクやルブタンも引っ張り出してきてはいるものの、靴の崇高性みたいなのには触れられてなかった気がするんだよな。そんな感じで、出てくる話が全部上っ面に聞こえてしまって、ただの凡庸な趣味にしか見えなかったよ。

もっとうまく素材を集めて編集してくれたらきっと素敵なドキュメンタリーになったんだろうなーと思うと勿体ないですな。今月はあと2本楽しいドキュメンタリーがあるから、そっちをオススメしますです。



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by april_cinema | 2013-05-11 00:00 | 6th-man